清泉小だより

行事

芸術鑑賞会 オペレッタ『トラの恩返し』

毎年、卒業生の保護者の皆様からなる後援会が主催してくださっている芸術鑑賞会。これは、子どもたちに本物の芸術を直に見て、感じ、成長の糧にして欲しいとのと温かい気持ちから長く続いている行事です。今年度は、「オペレッタ劇団ともしび」の皆様による、オペレッタ『韓国・朝鮮の民話より トラの恩返し』の上映でした。

講堂に入ると、ステージの上には、昔の朝鮮半島に来たような素敵な背景画のセットが用意してあり、これから始まる物語への期待が膨らみます。

この物語は、人はトラを襲うもの、トラは人を襲うものとしてお互いに恐れ憎み合っていた世界で、若い木こりが、のどの痛みで苦しんでいるトラを助けることにより、トラが恩返しをし始める二人の友情物語です。

「なんだか気持ちが温かくなってきた。」

これは、トラが恩返しとして木こりの家の前にたくさんの丸太を置いて、木こりの親子の役に立ったときに言った言葉です。

人のために何かをすると、自分自身が幸せになれることを改めて感じました。

子ども達は、笑ったり、心配そうにしたりしながら、清泉小学校の目標「お友だちを大切に」と重なる想いを舞台を通して、一人ひとり実感していました。

劇が終わったあとは、朝鮮半島の大道芸も披露していただきました。

最後の退場でも、演者の皆様にずっと手を振り続ける子どもたちの姿から、この鑑賞会が有意義なものとなったことは間違いありません。

このような機会を作ってくださった、後援会の皆様、オペレッタ劇団ともしびの皆様、ありがとうございました。

清泉インターナショナルスクールフェスティバルへ

清泉小学校の52組のご家族が、姉妹校の清泉インターナショナルスクールフェスティバルに行ってまいりました。入口で、「Seisen KAMAKURA Family」という素敵なシールをいただき、胸に付けて入場しました。

6年生の日記

心に残ったことは、世界の料理が食べられる屋台で、いろいろな料理を食べたことです。中国エリアでは、コブタやウサギの形をしたあんまんを食べました。外はフワフワ、中はあんがぎっしり入っていておいしかったです。その後ボディペインティングのコーナーで、中学3年生のお姉さんが手にクマを描いてくださいました。初めは緊張して話せませんでしたが、お姉さんが「好きな科目は?学校楽しい?」と聞いてくださり、緊張が解けました。英語が得意でない私はいろいろな国の方を見てそわそわしましたが、海外のお友だちと話してみて、英語を覚えたいと思いました。

3年生の日記

今日、初めて父と母と行きました。受付でなんと校長先生がいました。にこにこしてむかえていただきました。シールを3人ともはって、早速いろいろな国の食べ物を見に行きました。まず買った物は、フィリピンのバーベキュー肉です。英語で、「I want this.」と言ったら、「Thank you」と言って用意してくれました。その時、「鎌倉から来てくれてありがとう」と言ってもらいました。みんなにこにこしてくれてやさしかったです。

1年保護者の方より

最近の夢はCAらしく(クラスの多くの女子がCAにあこがれていると聞き、微笑ましく思っております)英語を頑張りたいと前向きです。英語を使う機会はあまりなかったようですが、異国の雰囲気はとてもよかったようです。ユニコーンのクッキーアイシングを楽しんだり、ネイルチップを作成したりと、普段あまりできない少しキラキラした体験ができて嬉しそうでした。同じ清泉ファミリーで海外を感じられるこのような貴重な体験をさせていただき、本当にありがたく思っております。

清泉インターナショナルスクールとの交流で得るものは、大きいです。

保護者会で沼波岳臣先生がお話ししてくださいました

10月29日、男子対象の保護者会を講堂で行いました。

この日は、静岡サレジオ小学校・中学校・高等学校の学校長でいらっしゃる沼波岳臣先生がお話しに来てくださいました。

沼波先生は、清泉小学校の38期生元清泉ボーイズでいらっしゃいます。現在もご自身の礎となられている清泉小学校で培われた恵みについて、4つに絞ってお話ししてくださいました。以下、簡単にご紹介いたします。

その1.美

意識して丁寧に字を書くことを大切にしていた。字は自分の財産となった。自然教室での自然とのふれ合いは今も大切な思い出。清泉でいただいたお恵みは「美」という言葉で表せる。

その2.読書

清泉で小さい時から本を読むことを大切にしていたことで、語彙力や表現力が培われた。表現力とは、どれだけその感情に向き合ったかということ。

その3.見えないものを大切にする心

神さまがきっとよくして下さるということを信じる心を持つことが大切。何か起きた時、神さまに委ねる心を持つことを清泉で得た。

その4.大切にされた本当の愛

シスターや先生方は、何か失敗したことがあってもいつも許して下さり、大きな愛で包んでくださった。

 

沼波先生、素晴らしいお話をありがとうございました。

 

秋の集い(運動会)

    10月12日の土曜日に三浦自然教室で秋の集い(運動会)が行われました。

 1週間延期となってしまっていたので、児童にとっても大人にとっても待ちに待った1日でした。

 定番競技であるスクールバスや台風の目では、他学年のB組、N組、P組と一緒に何度も練習してきた成果を発揮できていました。クラスによっては秘密の作戦もあったようです。

 クラス対抗の競技としてスプーンリレーや大玉転がしなども行われました。競技への全力の取り組みとお友だちへの精一杯の応援とが相まって、芝生の上は熱気に満ちていました。

 6年生にとっては最後の秋の集いです。事前準備、下級生への働きかけ、当日の放送や運営、用具の準備と片付けなど、沢山の仕事がありましたが、無事6年生としての責務を果たすことができていました。一方、自分達の競技であるクラス対抗リレーと騎馬戦ではクラスの思いを全面に出して、全身全霊で競技に臨んでいました。

 競技毎にクラス対抗で得点がついていきますので、閉会式では得点発表があります。優勝したクラスと優勝を逃したクラス。全力を尽くせた児童に実力を発揮できなった児童。それぞれの立場や思いは異なりますが、得点発表の際には互いの健闘をたたえ合う拍手が全員を包んでいました。

 爽やかな感動と心地良い疲れを残して、今年度も大きな怪我無く秋の集いを終えることができました。

山の学校

5年生は、9月17日(火)~20日(金)の3泊4日を長野県にある望月少年自然の家で過ごしました。4日間、多くの方々のご協力の下、たくさんの貴重な体験をさせていただきました。

 

1日目 八島湿原

お天気にも恵まれ、八島湿原は素晴らしかったです。この湿原は、標高およそ1600mに位置し、面積は東京ドーム9個分、12000年の歴史が作り出したと言われる湿原です。

クラスを3つに分け、現地のネイチャーガイドの方と一緒に散策をしました。ガイドの方から植物や虫、動物のことや湿原のお話を伺いながら、湿原を一周しました。歩き始める前はアブのことを「蜂だ!ヤダー。」と怖がっていた子どもたちでしたが、歩いていくうちに慣れ、アブが指に乗っても平気になりました。およそ1時間半の散策は、自然の世界を満喫する時間になりました。

<児童の感想(一部抜粋)>

  • 八島湿原は自然がものすごくきれいでした。野生の生物がたくさんいて、風が気持ちよかったです。

自然の家での生活

宿舎に到着をしてから、入所式を行い各部屋でシーツを布団に取り付けました。こちらはホテルではないので、一人ひとりが、この自然の家のルールに従って生活をしなければなりません。シーツの取り付け方、片付け方、布団のたたみ方、食事の下膳など、すべてにお手本があります。そのお手本と同じことをするのも、山の学校での大切な学びの1つです。

また、毎日、室長会議や副室長会議がありました。各部屋での約束事などを確認して、部屋のお友達へ伝達するのも大切なお仕事でした。

施設で食事を頂くときは、当番制で食事係がありました。早めに食堂に集合し、配膳を行います。どの子どももテキパキと仕事をしていました。その姿は立派でした。

(左下:入所式  中央:食事当番  右下:夕食)

<児童の感想(一部抜粋)>

  • お夕飯をいただきました。とてもつかれている体に、ワカメとタマネギのスープがとてもしみわたりおいしかったです。湯船の温度がとても良かったです。
  • 部屋は、思っていたよりも大きかったです。お風呂も温泉のように広くて、使いやすくてみんなでお風呂に入れました。今日は、良い1日でした。

 

2日目 森林整備体験

この体験は、宿舎から歩いてすぐの森林で行いました。挨拶を終えると、すぐに伐採の仕方を教えて頂き、各グループに分かれて作業しました。今回の子どもたちの活動は間伐です。木々が密集している木を伐り、光が地面に届くようにします。子どもたちは力を合わせて活動をしていました。「疲れて、もういやだ。」と、言う子どもは1人もいなく、一生懸命行っていました。この経験は、もしかしたら一生に一度限りかもしれません。貴重な1日になったことでしょう。

<児童の記録(一部抜粋)>

  • 初めて、木がグループの力で倒れた時、達成感があり、とてもうれしく、もっと気合いが入りました。午前の部も午後の部も楽しく、たくさんのことを教えていただきました。
  • 木をお友達と協力して切ることによってお友達との仲も深まりました。木を切って、森林もより豊かになるといいです。

 

3日目 湯の丸山の登山

2日目の夕方から雨が降り、一旦雨は止んだものの、登山の日は朝食の時間からまた雨が降り始めました。登山ができるのかどうか心配されましたが、歩き始めて少し経つと雨が上がり、山頂まで登ることができました。

湯の丸山はずっと登りで、岩場や多く、一歩ずつ、慎重に登っていかなければなりません。子ども同士で声を掛け合いながら、頑張っていました。もしかしたら、1人だったら諦めてしまったかもしれません。しかし、みんなと一緒に登ったからこそ、頂上まで行くことができた方もいたのではないでしょうか。登っていくと、景色がきれいで、遠くに富士山。群馬県や長野県の街が見渡せました。子どもたちが「うわぁ。」「すごーい。」「きれいー。」と自然とつぶやきが出て、感動していました。

頂上に到着すると、昼食を頂きながら、30分ほど休憩をしました。頂上に着いた時の子どもたちの表情は疲れを見せながらも、「やり切ったぞ!!」といった良い表情でした。昼食のおにぎりもいつも以上においしく感じました。湯の丸山は2101mです。今までで一番標高の高い場所での食事だった子どももいたことでしょう。

<児童の感想(一部抜粋)>

  • 最後の方の岩が多かった所は少し大変でしたが、頂上の景色がとっても良くて美しかったです。帰りも大変でしたが、スキー場を下る時、「登って、とっても良かったなー。」と思いました。
  • 雲の上にいて、私はこんなに登ってきたんだなあと思いました。雲の上に来たのが初めてだったので、感動しました。

バザー

9月17日とても良い天気のお恵みのもと、清泉ファミリーバザーが行われました。

清泉の子どもたちは、バザーを毎年心待ちにしています。今年も、様々な場所で子どもたちの笑顔があふれていました。

ただ楽しむだけでありません。4・5・6年生は、バザーをつくりあげる大切なお役目も担います。4年生は、ゴミ掃除係。5・6年生は、受付やゲームの運営を支えるお仕事をしました。みんな一生懸命に心を込めてお仕事をしていて、とても立派でした。

また、2年生はリャマのハニーくんのお世話の費用を得るために、自分たちで商品を作り、お売りしました。

清泉の子どもたち、保護者の皆様、教職員、清泉ファミリーが一体となったすてきなバザーとなりました。早速、子どもたちは来年のバザーを楽しみにしているようです。

マリア様の集い

5月はマリア様の月でした。1か月間、マリア様のことを思いながら、あたたかい心でお友だちと一緒に過ごせるよう、4年生が中心となって様々な取り組みをしました。「初めての1年生にも分かるように」を目指して、一人ひとりが考え行動していきました。

今年のテーマは「共に歩んでくださるお母さま」「世界のお母様になられたマリア様」とし、集い当日に向けて様々な準備を行いました。

 大道具グループは、劇の台本を読み、それに合った様々な背景を考えて作りました。背景のほかに、お聖堂のステンドグラスをプロジェクターで映したり、祭壇やろうそく、お花、井戸なども作ったりしました。当日は、背景や大道具の出し入れも自分たちで行いました。

 劇グループは、当日の集いに向けて動きや振付けなど、自分たちで考え、練習を重ねました。当日は、司会進行はもちろん、裏方の大道具、ピアノやバイオリンのバックミュージック、入退場のハンドベル演奏まで、4年生が行いました。

また、事前・事後グループでは、マリア様がどんな方だったかを、主に下級生に伝えるために活動をしました。絵本の読み聞かせや放送、かざり作り、クイズ作り、お聖堂でのお祈りの集いの企画、学校内のマリア様シールラリーを行いました。

学校の日

5月18日(土)は、清泉の母体である聖心(せいしん)侍女(じじょ)修道会(しゅうどうかい)の創立者、聖ラファエラ・マリア様のお祝いの日(1925年の5月18日にヴァチカンで列福式が行われました)にあたり、毎年、清泉小学校ではこの日を『学校の日』として全校で集いを行いお祝いしています。

今年の5月18日は、休日なので前日の17日に5年生が中心となって、「学校の日」の集いを行いました。今年のテーマは「ラファエラ・マリア様 帰天100年』です。全校のみなさんにラファエラ様のお心やお言葉、思いラファエラ様の思いを知っていただくことを願って発表を行いました。

全校のみなさんが講堂へ入場する際は、聖歌『麦の賛歌』をリコーダーで演奏してお迎えしました。

劇や呼びかけでは、ラファエラ様が残された言葉や思いを振り返りながら、「お友達を大切にする」という学校目標について発表しました。

5年生全員でラファエラ様の思いが歌詞に入った「Desde el corazon」をスペイン語で歌いました。会場の心が1つなり、歌のリズムに合わせて、全校のみなさんが手拍子をしてくれました。

総合の時間を中心に使って、準備・練習と皆で力を合わせて作り上げた学校の日の集い。天国の聖ラファエラ・マリア様も、頑張る子ども達の姿を見て、お喜びになったことだと思います。

 

5年生の感想

  • 学校の日で、「Desde el corazon」を歌っているときに、全校そして保護者の方も、手をたたいてリズムに乗ってくれたのがとってもうれしかったです。本番で舞台に立った時は緊張しましたが、手拍子で、心が温かくなりました。
  • 私は学校の日で、言葉の紹介の子ども2の役でした。最初は全然覚えられなくて、大変でしたが、練習、練習で、やっと覚えられました。その時はとってもうれしかったです。保護者の方が来て、緊張しましたが、とてもすばらしい学校の日でした。
  • マイクを持った時は、とても緊張していましたが、セリフを言い終えたときは、ほっとしました。ラファエラ・マリア様の歌も1、2年生に伝わったと思いました。歌が終わった時、みんなが拍手をしてくれたのでうれしかったです。

高学年 若葉の集い

5月9日、4・5・6年生が高学年若葉の集いとして、ウォークラリーを行いました。縦割りのグループに分かれ、1枚の地図を頼りに三浦海岸駅または三崎口の駅から自然教室を目指して歩きます。

地図上に記された場所には様々なミッションがあり、6年生が中心となって、ミッションを解いていきました。「疲れていない?喉はかわいていない?お手洗いは大丈夫?」など、6年生がリードして下級生を気遣う姿がたくさんありました。各ポイントに立つ先生の姿を見つけると、ほっとした様子もありました。

ウォークラリーは早くても1時間、グループによっては2時間半近くかけて自然教室へ戻ってきます。途中で道を間違えて迷ったり、ミッションの場所が分からなかったりと苦労がある分、ゴールした時のグループの絆は、より深まったようです。ゴールした子どもたちの顔には、保護者の方に見守られながらも、自分たちで地図を読み自然教室まで歩き切った達成感が溢れていました。

低学年若葉の集い

5月2日、さわやかな風の中1・2・3年生が自然教室に集まり低学年わかばの集いが行われました。縦割りのグループに分かれ、3年生が自然教室の様々な場所を案内しました。

3年生はこの日に向けて、担当場所の紹介文を考え暗記したり、名札を作ったり、下級生の喜ぶ笑顔を思い浮かべながら準備を進めてきました。下級生や保護者の方を前に、緊張しながらも練習してきた成果を出しきることが出来ました。

1・2年生と手をつなぎ、「足元に気を付けて。お手洗いは大丈夫?」など下級生を気遣う優しい姿もたくさんありました。

友達と協力しながら、みかんの白い花の香り、小鳥やカエルの鳴き声等、神様からのおめぐみを感じた一日になりました。

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