清泉小だより

2025年07月

6年生 修学旅行

鎌倉から奈良へ

 6年生は6/18(水)より2泊3日で奈良方面に修学旅行に行って参りました。鎌倉幕府の跡地で学ぶ子ども達が奈良時代の遺跡や歴史的建造物が立ち並ぶ奈良へとタイムスリップしました。

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1日目 ※子どもの日記より抜粋

・観光バスに乗り、奈良県まで移動します。まだ関西のことを知らない私は、お友達と一緒に作った『奈良ガイドブック』を読みながら、修学旅行の準備をしてきました。バスガイドの炭谷さんが私が知らない奈良の名所や歴史について、楽しくわかりやすく教えてくださり、修学旅行がますます楽しみになりました。私はガイドさんのお話を一生懸命メモしました。あべのハルカスや通天閣も見ました。

・法隆寺に到着しました。社会の授業で、聖徳太子と推古天皇が用明天皇の遺志を継いで建てたと聞きました。また、世界最古の木造建築物であり、世界文化遺産にも登録されていることを学びました。法隆寺の五重塔は約35mほどの高さだそうです。写真でしか見たことがありませんでしたが、迫力がありました。

・奈良の都の雰囲気を感じることができました。明日は奈良公園や東大寺に行きます。奈良の大仏や金剛力士像を見たり、奈良公園で鹿に会えるのが楽しみです。

2日目

・東大寺の南大門の金剛力士像はとても大きく、強そうでした。木造のパーツをはめ込んで作ったと聞き、当時の人は手作業でこんなに立派な像を作れるなんてすごいなぁと思いました。

・正倉院、二月堂、三月堂も見事でした。帰りに飛鳥寺と蘇我入鹿の首塚を見学しました。飛鳥寺がある場所で中大兄皇子と中臣鎌足が出会ったそうです。今朝、談山(たんざん)神社を見学しましたが、そこで中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我氏を討つための話し合いをしたそうです。その後、「大化の改新」が行われました。歴史が変わった場所に行けてよかったです。

3日目

・今日で奈良とお別れです。多武峰(とうのみね)観光ホテルの方々にお礼を言い、駐車場で集合写真を撮りました。同じお部屋のお友達と書いたお礼のお手紙も読んでいただけたら嬉しいです。毎日私達の革靴を磨いたり、おいしいお食事を作ったり、お布団を敷いてくださったりしたことに感謝しました。

・飛鳥資料館には実寸大の展示があり、体験コーナーもありました。印象に残っているのは、絵画(壁画)の復元作業が行われた場所に入ることができたことです。しかし、あまりの狭さに驚きました。私がしゃがんで天井に付くか付かないほどです。資料館を出て、バスガイドの炭谷さんとドライバーの岡田さんとのお別れ会をしました。お二人の心に私達の感謝の気持ちが届いてくれたら嬉しいです。お別れはとても寂しいです。

・無事に新横浜駅まで戻り、お家の方に「ただいま帰りました」ということができました。無事に修学旅行を終えられたことに感謝したいです。

校長だより~地球環境といのち~

今日から7月に入りました。まだ関東地方は梅雨が明けていませんが、気温が高く暑い日が続いています。暑い日は、汗をかいたら汗をふく、水分補給をする、外では帽子をかぶる、部屋に冷房を効かせるなどのことがとても大切です。しかしながら暑いからと言って、冷房の部屋に閉じこもってばかりいては体に良くないので、適度な運動で汗をかくことも大事です。児童の皆さんも、自分の身体は自分で守れるようにしていきましょう。

今年度は、清泉で大事にしている10の価値の中の、「生命」について考えています。前回は、「戦争といのち」について考えました。今回は「地球環境といのち」について考えたいと思います。

今年は6月から猛烈な暑さという言葉を耳にしました。私は子どものころ、横浜に住んでいましたが今のような暑さではなく、家では冷房をそれほどつけませんでした。通っていた小学校にも冷房はありませんでした。

技術の発展などにより、私たちの生活は便利で効率よくなっていますが、その反面、今、地球自体が大きな変化に見舞われています。気温、雨、台風の様子が大きく変わってきています。地球が大ピンチなのです。

地球温暖化は深刻です。平均気温の上昇によって、動物や生物の生態系が変化しています。獲れていたはずの魚が獲れないと、漁師さんが困った様子でインタビューに答えるニュースを見ます。たとえばサンマやサケなどがそうです。海水の温度が高くなったり、潮の流れが変わってしまったりしていることに原因があります。魚にとって栄養があるプランクトンも、育ちにくい海になってしまったそうです。先日の報道では、三陸沖での海面水温が例年より4度高いとのことでした。梅雨明けが早いとそれだけ日照時間が増えますからどんどん海水温は上がるでしょうとのことでした。

ジャイアントパンダも心配です。温暖化により、住みかとなっている山や食物になる竹林が大きく影響を受けています。ホッキョクグマも北極の海の氷が、この40年ほどで毎年北海道の面積ほど失われ、主食のアザラシを氷の上で狩りをする機会が減って栄養不足になってきているとのことです。つまりジャイアントパンダもホッキョクグマも、いのちに危険があるのです。

人間への影響も深刻です。気温の上昇、干ばつ、大雨や洪水による自然災害の激甚化によって、お米や野菜、果物が育ちにくくなったり、感染症を媒介する蚊の生息範囲が広がって感染のリスクが高まったりして、食糧危機や健康被害等による人間のいのちに危険が出てきました。熱中症や、豪雨や、洪水による身の危険を感じることも多くなりました。

「カーボンニュートラル」や「脱炭素社会」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。日本では2050年までに二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの排出量から、森林などによる吸収量を差し引いて0にする目標を立てています。温室効果ガスの排出量をできる限り減らし、森林を大切にすることや再生可能エネルギーの導入を進めることをしています。

まずは、私たちの地球がどうなっているのかを知りましょう。私たちにも地球を守る責任があります。そのためには、何をしたらいいでしょう。思いつくことはありますか。実行していることはありますか。誰かがやればいいのではなく、私たち一人ひとりどのような暮らしをするかが肝心です。生活を見直していきましょう。

小学生の皆さんにもすぐできることは、ペットボトルではなく水筒を使う、レジ袋をもらわないでエコバックを使う、無駄な電気を消す、好きなものを必要な分だけ買う、食べ物を残さず食べる、できるだけ公共交通機関や自転車を使う、ごみを減らす、資源ごみの分別をしっかりする、などでしょう。ぜひ夏休みに、今、地球に何が起きているのかを調べて、地球にやさしいことは何なのか実践してみてください。

前教皇のフランシスコ教皇様も地球環境の悪化を心配され、私たちの生き方にメッセージを出されています。
「地球は私たちの家です。」
「気候の変動は貧しい人々と将来の世代に対する深刻な不正義です。」

まずは地球のために自らアクションを起こしましょう。

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