3年生総合学習「鎌倉調べ」
清泉小学校は鎌倉にあり、源頼朝の御所の跡地に建っています。3年生ではその立地を活かし、総合学習の一環として、「鎌倉博士になろう!」を合言葉に、学校周辺にあるお寺や神社に足を運び、1年間かけて鎌倉について学びます。机上の勉強だけでなく、実際に観て・聴いて・触って、五感を全て使って鎌倉時代に生きた先人に想いを馳せ、これからの鎌倉を考える学びです。
1学期の「鎌倉調べ」をご紹介します。
清泉小学校からの「出土品」を手に取り、じっくりと観察し、においをかぐ子どもたち。「もしかしたら、頼朝さんや政子さんが使っていたものかも!?」
学校のすぐ裏にある「頼朝の墓(供養塔)」。先生から、階段の数が頼朝さんが亡くなった年齢であることを聞き、みんなで数えながら上りました。「正解は・・・53段!」
「衣張山」ハイキング。山頂からは3方を山に、1方を海に囲まれている鎌倉の町が確認できます。険しい山道を登ったゴールの素晴らしい景色に、子どもたちは感動の声を上げていました。そのまま逗子方面に進んで7つの切通しの一つ、「名越切通」へ。鎌倉がいかに攻めにくい、守りやすい地形だったか身をもって体験できました。
通学路にある「鶴岡八幡宮」へも出かけました。「舞殿」では義経と静御前の、「大銀杏」では実朝と公暁のエピソードを先生から聴き、一言も漏らさまいと必死に鉛筆を走らせる子どもたち。だんだんと「鎌倉博士」へと成長していきます。
「源氏山」ハイキング。山頂で待ち構える頼朝像を思い思いの角度からスケッチしました。出かけた際はメモだけでなく絵も描きますので、画力もだんだんとついていきます。下山の途中で「銭洗弁財天」に立ち寄り、湧き水でお金を洗う体験もしました。
北鎌倉にある「円応寺・建長寺・円覚寺」。円応寺では閻魔大王像の前で、卒業生保護者の和尚様から閻魔大王の誕生秘話などのお話をいただき、建長寺では普段上ることができない「山門(三門)」の2階に入らせていただき、円覚寺では普段遠くからしか拝めない国宝「舎利殿」を近くで見学させていただくなど、貴重な経験をすることができました。
1学期最後に訪れたのは、「長谷の大仏」。入ってすぐに現れる大仏様の迫力に目を輝かせる子どもたち。胎内に入り、関東大震災で少し首が前にずれてしまった大仏様を修復した痕を見学したり、右ほほに残る金を塗った痕を探したり、じっくりスケッチも行いました。
2学期からはクラスごとにテーマを絞り、「鎌倉調べ」をより深めていきます。
「鎌倉博士」を目指して、みんな頑張れー!