三浦にある約1万坪の広大な自然を丸ごと教室に。
観察・栽培・勤労・宿泊学習などの活動を年に12回前後行っています。
机の上だけでは得ることができない、緑の自然をそのまま教室とすることではじめて得られる学びが自然教室にはあります。
子どもたちが子どもらしく生きてほしいと願い、大自然の中で様々な体験活動をしています。時間と手間をかけ、自らの手や足を使って主体的に活動することで、大自然の中でたくましく育っています。
自然の中に溶け込み、本物と出会うたくさんの体験の中で、知識だけではなく、感性や感情、豊かな人間性が育まれています。
一泊二日の宿泊学習も行われています。寝食を共にする自然教室での生活を通し、仲間の存在の大切さを実感し、お互いの理解と絆を深めています。
清泉小学校では、知識の量を学力とは考えていません、子どもたちが目の前の事象に対して、我がこととして取り組む心構えや、それを処理し解決しまとめ上げていく力が、真の学力だと考えています。
清泉小学校では、昭和57年(1982年)度より「総合学習」を取り入れています。子どもの生活が最も充実し高まるときは、子どもが生き生きと目を輝かせ、自らの発想に基づいて、主体的に物事に関わっている時です。子どもは、本来、活動的であり、自然に接することを好み、何事に対しても興味をもち、物事を鋭く見抜くものです。
従来の学習方法では、とかく教師が学習内容を一方的に子どもに注入し、子どもは、教師から与えられた学習内容を、消化し、吸収することに追われていました。
それでは、与えられた知識をどれだけ吸収できるかという、習得した知識の量が大きな鍵となり、知識イコール学力と考えられていました。子どもたち自らが主体的に「する」ことよりも、教師に「させられる」ことが多かったのです。清泉小学校で実施している「総合学習」は、この関係を180度転換した考えのもとに行われています。
学習内容より子どもの意欲を引き出し、教師の論理より子どもの論理を重視し、子どもたち自らの意欲で進路を見つけ、全身全霊で打ちこんでいく、それこそが「総合学習」の大きな願いなのです。
技術の進歩と便利さが加速している反面、様々なことが予測困難な時代へとなっています。そのような時代に生きていくための基礎となるものは何かと考えると、それは、たくさんの知識をもつことより、知識を活用して考え、よりよいものを求めていく、生きる力というものでしょう。
国語 × 算数 × 生活 × 社会 × 美術=いずみ
1~3年生までは、専科教員による授業(体育・音楽・英語・宗教など)以外はすべて「いずみ」として時間割が組まれています。この「いずみ」は、子どもの生活、気持ちを尊重し、子どもの意識によって学習が展開するため、教科の枠にとらわれることなく、自由に時間を使い、弾力的に対応できるようにするための時間です。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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1 | いずみ | いずみ | いずみ | いずみ | 読書 |
2 | いずみ | いずみ | 読書 | いずみ | いずみ |
3 | いずみ | 体育 | 音楽 | いずみ | 音楽 |
4 | いずみ | いずみ | 体育 | 宗教 | いずみ |
5 | 英語 | いずみ | いずみ | いずみ | いずみ |
6 | − | − | − | − | 英語 |
41期 | 1982 (昭和57) |
ウサギ | ウコッケイ | チャボ |
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42期 | 1983 (昭和58) |
伝書バト | カモ | 犬・イチゴ |
43期 | 1984 (昭和59) |
カニ | 川ダムづくり | 船 |
44期 | 1985 (昭和60) |
ウサギ | アンゴラウサギ | チャボ |
45期 | 1986 (昭和61) |
モルモット | 伝書バト | 伝書バト・オカメインコ |
46期 | 1987 (昭和62) |
アヒル | カニ | ウコッケイ |
47期 | 1988 (昭和63) |
ウサギ | カイコ | ヒツジ |
48期 | 1989 (平成元) |
モルモット | アンゴラウサギ | 伝書バト |
49期 | 1990 (平成2) |
カニ | リス→モルモット | セキセイインコ |
50期 | 1991 (平成3) |
ウズラ | カタツムリ | カイコ |
51期 | 1992 (平成4) |
アンゴラウサギ | ハムスター | モルモット |
52期 | 1993 (平成5) |
カニ | インコ | カメ |
53期 | 1994 (平成6) |
ビーグル犬 | ロップイヤーラビット・お茶 | ヤギ |
54期 | 1995 (平成7) |
フェレット | カイコ | ハムスター |
55期 | 1996 (平成8) |
カニ | ウサギ | チャボ |
56期 | 1997 (平成9) |
空き缶小屋づくり | うどん作り | ペットボトル船 |
57期 | 1998 (平成10) |
アンゴラウサギ | リス | カイコ |
58期 | 1999 (平成11) |
カニ | ハムスター | セキセイインコ |
59期 | 2000 (平成12) |
音楽劇 スイミー | カイコ | 劇 うさぎわな |
60期 | 2001 (平成13) |
まきまき絵本 | 梅干しづくり | ウサギ |
61期 | 2002 (平成14) |
ウズラ | 桜島ダイコン | カニ |
62期 | 2003 (平成15) |
梅 | 大豆 | ペットボトル船・すべり台・遊園地 |
63期 | 2004 (平成16) |
迷路 | 忍者屋敷 | 家 |
64期 | 2005 (平成17) |
カイコ | アヒル | カニ |
65期 | 2006 (平成18) |
ヒツジ | 大豆 | ヤギ |
66期 | 2007 (平成19) |
ゴマ | ウサギ | カニ |
67期 | 2008 (平成20) |
ヤギ | ウサギ | ハムスター |
68期 | 2009 (平成21) |
ヒツジ | ヤギ | ペットボトルのいかだ |
69期 | 2010 (平成22) |
貝 | ウサギ | ヒツジ |
70期 | 2011 (平成23) |
ヤギ | 町づくり | ウサギ |
71期 | 2012 (平成24) |
ヒツジ | ヤギ | ヒツジ |
72期 | 2013 (平成25) |
ヤギ | ウサギ | うどんづくり |
73期 | 2014 (平成26) |
ウサギ | ウズラ | ハムスター |
74期 | 2015 (平成27) |
ブタ | ブタ | ブタ |
75期 | 2016 (平成28) |
ヒツジ | ヒツジ | ヒツジ |
76期 | 2017 (平成29) |
ウマ | リクガメ | ウサギ |
77期 | 2018 (平成30) |
モルモット | モルモット | モルモット |
78期 | 2019 (令和元) |
ヤギ | ヒツジ | ヒツジ |
79期 | 2020 (令和2) |
ヒツジ | ヒツジ | ヒツジ |
80期 | 2021 (令和3) |
ウサギ | ヒツジ | ヒツジ |
81期 | 2022 (令和4) |
ブタ | ハムスター | ウサギ |
82期 | 2023 (令和5) |
自然教室 | ハムスター | カメ |
子どもたちは本来学びたい、知りたい、何故だろうと考える主体的な学習者です。この子どもたちの知的好奇心が学びの中心(テーマ)となり学習が始まります。まずは、テーマ決めの話し合いをするため、自分が良いと思ったことについて調べたり実際に話を聞きに行ったりするなどしてまとめたものを、皆の前でプレゼンテーションし全員が納得するまで話し合います。テーマが決まったら、そのテーマに沿って総合学習は進みます。例えば、「生き物」がテーマになった場合、それだけでは、生き物はやってきません。どこにお願いすればその生き物を学校にお迎えすることができるのか、実際にお迎えする際はどのようにお世話をすれば良いのか、先生が答えをもっているわけではありませんので、子どもたちが主体となってこの問題を解決していきます。困ったときに教師や大人が何とかしてくれるのではなく、自分たちの力で解決していくことは、生きる力に直結します。総合学習では、時に予想もできない課題に子どもたちは次々と直面します。そこを子どもたち自身で考え解決していくのが、清泉小学校の総合学習です。
清泉小学校は鎌倉幕府の跡地に建っています。
3年生では、その立地を活かし、「鎌倉博士になろう」を合言葉に1年間をかけて鎌倉について学びます。校庭から発掘された出土品に触れたり、学校近隣の寺社仏閣や切通し等を訪ねたり、現在の鎌倉を知るためにお店調べをしたりします。五感全てを使って鎌倉時代に生きた人々に思いを馳せ、これからの鎌倉を考える学びです。
4年生からは、学校行事の企画・運営を任されることで力を伸ばしていきます。また、6年生になると下級生との縦割り活動のリーダーも務めます。低学年の総合学習で培った「自ら学び・考える力」を使って仲間とともに、企画、実行していきます。また、身近な問題を考える活動もしています。近年は、SDGsを自分の問題として捉え、解決の糸口を探りプレゼンテーションする会を継続的に行っています。
性・国籍・民族・能力・健康などの区別なく、一人ひとりがかけがえのない存在であり、好きか、気が合うかではなく、その人を存在そのものとして大事にする心。感謝する心。祈る心。ゆるす心。自分の弱さを知る心。どんな時にもあきらめることなく希望を持ち、喜びと感謝に満ちた日々を過ごせる心。目に見える利益や結果より、目に見えない精神的価値を大切にする心を育てます。
何を持って「正しい」「正しくない」とするか、その基準が「神のみ前に 清く 正しく 愛深く」というモットーです。世界の中で心豊かな一人の人として生き抜いていくためには、周りに流されることなく、神様が何を勧めておられるのか見極める力を付けることが大切である、という考え方を低学年から育んでいます。
『人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい(ルカ6章31節)』
自分の幸せだけでなく、他者の幸せに尽くし、自分に与えられた能力を知的にも人間的にも充分に伸ばすことに意欲を持ち、創造性と応用力、国際性を身につけ、あらゆる機会を生かして喜んで人々の幸せに尽くす人を育てます。
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