清泉小だより

修了式

今、教会では復活祭(イースター)前の約40日間の四旬節に入っています。
謙虚に、お友だちが嫌がることは言わないように慎み、神さまの喜ばれることを実践しましょう。そして良い復活祭を迎えましょう。

私たちは弱いので自分のことを中心に考え、周りに目を向けられないでいることがあります。先日こんなことがありました。
朝の路線バスの乗客の方から、清泉の子ども達が騒がしい、残念ですというご注意をいただいたのです。確認をすると、その方のおっしゃる通りでした。
皆さんが朝、鎌倉駅でバス停に並ぶとき、気を付けることは何でしょうか。路線バスを使用する4・5年生の皆さんは心の中で考えてみてください。
そうです「どうぞ」です。一般の方に「どうぞ」と譲ってから乗るのです。
では、声の大きさはどうでしょう。一人ひとりの声は小さくても、それが合わさると何倍ものボリュームになってしまいます。学校までの数分、沈黙して鎌倉の車窓を楽しんでみましょう。
スクールバスに乗る1~4生も同じです。我先に乗らないで、どうぞの気持ちを持ちましょう。
電車内も同じですね。周りの方々の気持ちに寄り添っていますか。
周りの方々にに温かい心を差し出しましょう。もしできていなかったら、神さまに喜ばれる努力を自分からしましょう。

今日は、修了式です。神さまに見守られ、楽しい学校生活を送れたことを感謝しましょう。そして、お友だち、先生方、おうちの方に感謝の「ありがとう」をいっぱい伝えてください。

さて、いつもなら講堂内には6学年が座っていますが、今日は6年生がいません。そうです、昨日卒業されました。4年生、5年生が学校の代表として卒業式に出席しました。卒業証書を受け取るときの79期6年生は、一人ひとり清泉小学校の卒業生として胸を張って、とても立派でした。

そしてバトンを受け取ったのは、80期5年生です。80期の持ち味の団結心、温かな心、自分から気づいて動ける実行力で、下級生を見守り導くことができるでしょう。期待しています。どうぞよろしくお願いします。

さてこの3学期は、1年生、2年生、3年生は、おうちの方をご招待して総合発表会がありました。
どのクラスも心をひとつにし作りあげていて、とても感動しました。総合学習で皆さんの心の中に、もっとやってみたい意欲や、もっとよくなりたい向上心、難しいことを乗り越える力が育ちましたね。それをさらに高めていってください。
4年生は、宗教行事、5年生は「6年生を送る会」の企画、運営等をがんばりましたね。大きなことをする時、一人ではできません。皆の協力で成り立つことを実感し、立派にやり遂げて大きく成長しました。

春休みは、心も体もゆっくり休めて、新しい学年の準備をし、4月8日、心新たに登校してください。これからも「お友だちを大切に」過ごしてまいりましょう。よい春休みを送ってください。

3年生 総合学習発表会

 先日、体育館にて3年生の総合学習発表会が行われました。3年生の総合学習では、「鎌倉博士になろう!」を合言葉に、1年間かけて鎌倉について学びます。1学期は皆で学校周辺にあるお寺や神社へ足を運び学びますが、2学期からは子ども主体の学びになります。クラスでお友だちと話し合い、自分たちでテーマを決め、学びを深めていきます。

 ベトレヘム組のテーマは「鳥居」と「八幡宮」です。鳥居と八幡宮に関して興味を持ったことを、グループ毎にテーマを決めて調べ発表しました。また、クラス全員で協力して鎌倉時代の白木の鳥居を作り、八幡宮の大きな絵を仕上げました。

 ナザレト組は「鎌倉時代のお店屋さん」と「劇『鎌倉時代へのゆめの旅』」です。お店屋さんでは、「八百屋・魚屋・お茶屋・武具屋」など、10個の露店を造り、また商品とお金も手作りして、来てくださった方に販売しました。劇では、衣装を白い布から自分たちで染めて縫い合わせて作りました。また衣張山の大きな絵も力を合わせて完成させました。舞台を作らずお店屋さんを利用しての劇を、お客様に楽しんでいただきました。

 パレスチナ組は「段葛」と「劇『ゆめの鎌倉時代へタイムスリップ』」です。源頼朝、実朝、北条政子について調べ、劇の台本から作り上げました。3学期に静の舞や着付けを習い、浴衣を着て練習の成果を披露しました。頼朝の思いがつまった段葛も段ボールで再現し、大道具や小道具も手作りしました。

 3クラスの1年間かけて深めた鎌倉愛がそれぞれカタチとなり、体育館が鎌倉時代の町に再現された素敵な1日となりました。3年生、見事に「鎌倉博士」になれました!

1年生の総合学習

 一年間の総合学習のまとめとして、学習発表会を行いました。この一年間、B組は「土」を、N組は「ダイズ」をテーマに学びを深めてきました。

 B組は、お友だちと土にふれながら夢中になって取り組んだ一年間の学びをおうちの方にお話ししました。

 一番おうちの方に知ってほしかったことは、おだんご(どろだんご)のことでした。愛情をこめて、お名前をつけて、いつも片手に持って学校の森に駆け出していく子どもたちは、本当に愛らしい姿でした。学校や自然教室でさまざまな土を集めて試したり、より固く、よりつややかなだんごにするために方法を工夫したりと、子どもたちは試行錯誤を重ねました。

 さらに、卒業生の陶芸家・河村先生をお招きし、陶芸体験にも挑戦。自分たちの作品を登り窯で焼いていただき、土が焼かれることで変化する様子にも驚きと感動を味わいました。

 土が火山灰や砂、生き物の働きによって長い年月をかけて生まれることも学び、土が私たちの生活や食べ物を支えていることに気づきました。土とともに学んだ1年間の成長を、子どもたちの言葉で生き生きと伝える発表となりました。

 

 N組は、三浦キャンパス自然教室で「ダイズレストラン」を開き、おうちの方をご招待しました。私たちの身の回りにはたくさんの大豆からできているものがあることを知り、1年間かけて、きなこ、豆乳、おとうふ、お味噌などを自分たちで作ってきました。

 自分たちの手で大豆を育て、収穫する経験もしました。

 そして学習発表会では、大豆を使った料理を自分たちで作り、おうちの方に食べていただきました。

 レストランのメニュー、看板、メニュー紹介のセリフなどは、全て子どもたちが考えました。自分たちでいろいろなアイデアを出し合い、話し合って、みんなが納得して決めていくのは簡単なものではありませんでした。本番の日も、おうちの方の前で話すのは緊張したと思いますが、子どもたち同士で支えあい、助け合い、料理もおいしく作ることができ、おうちの方に喜んでいただくことができました。

 来週は最後の活動として、自分たちで仕込んだ味噌をお味噌汁・味噌おにぎりにしたり、野菜スティックにつけていただいたりと、みんなで味わいたいと考えています。

体育の授業の様子

 3学期の体育の授業は、体つくり運動として「縄跳び」、メインで「球技」(3年生以上)を行います。また、体育委員会主催の「しっぽ取り大会」と「大縄大会」も行われるため、その練習もしました。

 球技は今年度、3年生が「サッカー」、4年生が「バスケットボール」、5年生が「タグラグビー・バスケットボール」、6年生が「タグラグビー・ベースボール」でした。

 他の学習内容と違いチーム競技となるため、基礎的な練習を全体で行った後はチームごとに練習をし、役割を決めたり作戦を考えたりと、話し合いも活発に行われました。練習や話し合いに意味を持たせるために、試合もたくさん行いました。試合では、「礼に始まり礼に終わる」、きちんと礼をして始め、試合で熱くなっても終われば「ノーサイド」、礼をした後にお互いに握手をして、健闘を称え合うことを大切にしています。

 チームで練習をしたことが発揮され、ゴールを決めることができた子どもの輝く顔、周りで喜ぶ仲間の笑顔をたくさん見ることができる素敵な時間となりました。

3年生 宗教の授業

  3年生は、清泉小学校の設立母体である聖心侍女修道会のシスターと共に宗教授業を行っています。ベトナムのシスターなので、お国の文化や習慣についても教えていただいています。

 2月18日に四旬節に入ったこの時期に、イエス様が弟子たちに行われたことによってより深くイエス様が私たちを愛してくださったことを感じることができるようにと、洗足式に見立ててお互いに手を洗い合うこと、最後の晩餐で行ったように1つのパンを皆で分け合うこと、ぶどう酒(ぶどうジュースで行いました)を注ぎあうことをお聖堂で行いました。

 足を洗うときは、体をかがめなければ相手の足を洗うことはできません。それは、自分を高くするのではなく、自分を低くして神さまにも、相手にも謙虚な心をもつという意味があります。今回は手を洗い合いましたが、それは、お互いに身をかがめ合うことで平等を意味しています。

 今、目の前にあるパンは皆が普段家でも食べている普通のパンですが、ごミサの中で神父様が唱える言葉によって聖変化し、このパンはイエス様の御体に、ブドウ酒は御血になります。

 1人にひとつずつのパンがあってそれをいただくのと、大きなパンをさいて分け合うのではどんな意味の違いがあるでしょうか。それを心で感じながらいただきました。

 また、イエス様が私たちの罪を一身に負い、最後の一滴までも流してくださった御血をいただくことによって、イエス様のお苦しみを考えました。

 私たちがどのような心で四旬節を過ごすのか、ベトナムで行っているやり方を体験させていただきながら考える、素晴らしい機会でした。

理科の授業の様子

 今回は3年生と4年生の授業の様子をお届けいたします。

 3年生は「じしゃくのふしぎ」という単元です。

 じしゃくは鉄をひきつけることができます。では、じしゃくを砂場に近づけるとどうなるでしょう?ビニール袋にじしゃくを入れて実験してみます。すると、砂場の中の砂鉄が大量にじしゃくにひきつけられます。

 また、よく観察すると砂鉄に砂鉄がひきつけられていることも分かります。こうした実験を通して、じしゃくには離れた鉄でもひきつけるはたらきや、鉄をじしゃくに変えるはたらきがあることを学ぶことができました。

 

 4年生は「すがたを変える水」という単元です。

 水を熱してふっとうさせると、あわが出てきます。子どもたちは水が水蒸気にすがたを変化させていると考えます。これを確かめるための実験をしました。

 ビーカーの水がふっとうした時のあわを集められるように、ろうとを逆さまにしてビーカーに入れます。ろうとにはゴム管やストローを通じて、ビニール袋をつなげます。

 ビーカーの水がふっとうすると、出てきたあわ(気体)によって、ビニール袋がふくらんでいくことが分かります。

 さらに、熱するのをやめるとビニール袋の中身はすぐに冷えてしぼんでいきます。ビニール袋を観察すると中には水(液体)がたまっていました。冷やされることで水にすがたをもどしたことから、子どもたちの予想通り、水は熱せられると水蒸気にすがたを変えてあわとして出てきていたのだということが確認できました。

復活祭に向けて

2月18日は、灰の水曜日でした。この日が四旬節(レント)の始まりの日。
今年は4月5日が復活祭ですから、その日までの約40日間、復活祭(イースター)を迎える準備をしましょう。私たちの心を改め、お祈りを大切にし、神さまに心を近づけたいと思います。

教皇様レオ14世は、四旬節メッセージを出されました。その中から皆さんにもできることをお話します。

1つめ「み言葉に耳を傾けること
2つめ「隣人を攻撃しない、傷つける言葉を控えること」です。

1つめの「み言葉」とは聖書の言葉のことです。
神さまからのメッセージに心を傾けてまいりましょう。清泉小学校の2月の聖句は「あなた方の中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になりなさい。」ですね。偉くなるってどういうことでしょうか。皆に仕える者ってどういう人でしょうか。

私たちは神さまに倣いたいと願っています。「神さまの目に偉い人であるように、お友だちの幸せのために働くことができる人になりなさい。」というメッセージです。先日あった、宗教委員さんの聖句の説明を振り返ってみるのもよいでしょう。み言葉に耳を傾け、心を神さまに向けましょう。

2つめは、人の嫌がることをしない、悪口は言わない、優しい心を差し出しましょう、ということです。心の傷は目には見えないからこそ、気を付けなければなりません。自分がしてほしいことをお友だちにしましょう。お友だちに冷たい態度や言葉を出していませんか。振り返ってみてください。冷たい心を出すと、冷たい心が返ってきます。もし周りで見かけたら、見過ごさないこともとても大切です。温かい心を差し出すと、温かい心が返ってきます。

教皇様はメッセージの最後に、愛の文明を築くことに役立つよう、進んで努力しましょう、とおっしゃっています。皆さんの周りから始めましょう。近くの人から温かさを広げましょう。

挨拶を自分からしていますか。復活祭に向けて、一人ひとり心の準備と実践をしてまいりましょう。

清泉で大切にしている10の価値「生命」についてお話しするのも、今日が最終回となりました。

2学期から、神さまの目に偉い人=偉人の方のお話をしてきました。マザーテレサ、コルベ神父、杉原千畝、アンリー・デュナン、どの方も他者の幸せのために働かれ、他者のいのちを大切にされました。人種、宗教を超えて、その人そのものであるいのちを救うために、働かれたのです。2月の聖句「あなた方の中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になりなさい。」そのみ言葉そのものを実行されました。人々を強い意思で導きながら、人々の一番困難なつらいことに寄り添い、人々のために尽くしました。

聖ラファエラ・マリア様のお父様もそのような方でした。ペドロ・アバドの村長さんでしたが、貧しい人たちのために富と力を用いた方でした。悪性のコレラが流行った時は、コルドバの人口の2/3が犠牲になるほどでしたが、村から逃げることなく、村に残り病気になった人々を見舞い、励まし、その方々に薬を自ら買って届けたそうです。とうとうお父様もコレラに感染して47歳で亡くなられました。その後お母様も、お父様の想いを次いで、貧しい方々に寛大な心を表されたそうです。

そんなご両親のもとに育ったラファエラ・マリア様の言葉です。

「神の愛はすべてのものにおよびます。わたしたちはみな、神の子どもなのです。」

一人ひとりが神さまから愛され、生まれてきました。自分の大事ないのち、そしてお友だちの大事ないのちを守り、尊重し、平和を築く人となりますように、願っています。

「第56回神奈川県私立小学校児童造形展」

 2月7日(土)~11日(祝・水)、鎌倉芸術館ギャラリーにて第56回神奈川県私立小学校児童造形展が開催されました。神奈川県の私立小学校の児童作品が集められて展示される催しで、今年で56回目となります。

 今年度は学校ブースに1・2年生、4・5・6年生の作品が展示され、企画展示ブースには3年生全員の「鎌倉」の絵が展示されました。

 会期中、雪や雨の日もあった中、のべ5000人もの方々が会場に足を運んで下さり、子ども達のいきいきとした作品、「図工って楽しい」「絵を描くって楽しい」という気持ちがあふれる作品をご覧いただくことができました。

Instagramフォロワー数3000人超えました!

この度、公式Instagramのフォロワー数が3000人を超えました!

いつも私たちのInstagramを見てくださり、ありがとうございます。

今後も学校生活の様子が分かる投稿を続けてまいりますので、引き続きお楽しみください。

周りの方のために自分ができること

今日は「節分」。鬼は外、福は内、と豆をまいて無病息災を願いますが、「節分」には漢字で分かるように「季節を分ける」という意味もあります。暦の上では季節の変わり目で、明日は立春。少しずつ春の訪れを感じられることでしょう。

清泉小学校は青少年赤十字に加盟しており、青少年赤十字の一員です。昨年は、防災についてスタッフの方にお話をいただきました。夏休みには5・6年生の4名が青少年赤十字のリーダー研修に参加して、9月にこの朝礼で発表してくれました。

赤十字マークを見たことはありますか?病院や献血バスに赤十字マークがついていることがあります。赤十字の方々は東日本大震災やウクライナの人道危機で救援物資を送ったり、紛争地域での救援活動を行ったりしています。それでは赤十字は、いったい誰がつくったのでしょうか。

今朝は、赤十字をつくったアンリー・デュナンについてお話をします。アンリー・デュナンを知っていますか。

赤十字の父と呼ばれるアンリー・デュナンは、およそ200年前の1828年、とても裕福な家庭に生まれました。お父様もお母様も愛情豊かで、周りの方を大切にする人でした。たくさんの愛を注がれてデュナンは育ちます。上流階級であったにもかかわらず、お母様は下町の汚い裏通りに住む病気の人を元気づけたり、貧しい人々のお手伝いをしたりしていました。デュナンも幼いころからお母様と一緒に貧しい人のところに行って、お手伝いをしていました。また、聖書とお祈りも大切にしていたそうです。これらの話は、聖ラファエラ・マリア様の幼少期と似ていますね。

大人になったデュナンは、アフリカ北部のアルジェリアに小麦の農場と製粉会社をつくります。小麦を育てるためには水が必要でしたが、水を使うためにはフランスに願い出なければなりませんでした。(そのころアルジェリアはフランス領だったため)でも、なかなか許可が下りません。そこでデュナンは、イタリア北部の戦場にいるフランスの皇帝、ナポレオン三世に会いに行きました。

イタリア北部では、ソルフェリーノの戦い(フランス・サルディーニャ連合軍対オーストリア軍)があり、多くのけがを負った兵士たちが教会に運ばれていました。そこにまさにデュナンの馬車が通りかかったのです。デュナンは恐ろしい光景を見ました。多くの負傷兵が所狭しと横たわっていたのです。まだいのちがある者、息絶えた者・・・そのむごたらしさにデュナンはすぐに重症者には励ましを、死にかけている人にはそばで寄り添う、などの手伝いを始めました。しかし薬、包帯、人手などなにもかもが足りません。町の人に協力を得るために「救護に役立ちそうなものがあったら分けていただけませんか。」とお願いしてまわり、何とか町の人にも協力をしてもらいました。
そんなとき、「あんた。何をしているんだ。それは敵の兵隊だ。助けなくていい。」という声がしました。
それに対しデュナンは「やめなさい。傷ついた者に敵も味方もありません。人類はみな兄弟です。」と声を上げました。
「人類はみな兄弟」を合言葉に声をかけあい、どの負傷者に対しても国籍に関係なく、同じように手厚く世話をしました。デュナンとともに自由意思で参加した人たちは、負傷兵はもはや兵士ではなく一人の人間として等しく扱わなければならないという、のちの赤十字の基本原則を実践していったのです。それは良きサマリア人のようでした。

三日三晩、寝る間を惜しんで救護にあたったデュナンは、フランスの陣地にいるナポレオン三世のところに向かいました。小麦を育てるために水を使わせてほしいとお願いをしに行くはずでしたが、皇帝のお付きの人に願ったことは、「負傷兵は悲惨な状況にあります。フランス軍の捕虜になっているオーストリア軍の医者をすぐに解放してください。」ということでした。いのちを救うために一人でも多くの医者が欲しいと願い、本来話したかったアルジェリアの小麦のための水のお願いはしなかったそうです。製粉工場よりも負傷兵のいのちを優先したのです。結局デュナンの会社は倒産しました。しかしながら、デュナンはやるべきことを見つけたことになります。

戦争が終わり、デュナンはスイス・ジュネーブに戻って「ソルフェリーノの思い出」という本を書きました。「戦争を起こしてはなりません。どうしてもそれができないなら、敵味方の区別なく助ける団体をつくるべきです。」と世の中に訴えたのです。そしてジュネーブ条約が成立しました。それは、たとえ戦争がおきても、赤十字マークのついている施設や人を絶対に攻撃してはいけない、という決まりのことです。その37年後、デュナンは第1回ノーベル平和賞を受賞しました。

赤十字のマークはスイスの国旗の色を逆にしたものです。スイスの国旗は赤地に白い十字ですが、赤十字マークは白地に赤色の十字です。日本での赤十字は、1877年の西南戦争のとき佐野常民が設立した「博愛社」が原点です。清泉小学校の卒業生、近衛忠輝さんは日本赤十字社の名誉社長でいらっしゃいます。

最後に赤十字の基本原則は7つ「人道公平中立独立奉仕単一世界性」。人道が一番の基本です。「どんな状況でも人間の苦しみをやわらげ、生命と健康を守るやさしさ、思いやりをもつ。」ことです。

これからも青少年赤十字の一員として、生命の尊重のため、周りの方の幸せのために自分ができることを考えてまいりましょう。清泉小学校の「お友だちを大切に」の精神と重なります。

参考文献
「赤十字の父アンリー・デュナン」春風社
「青少年赤十字のひみつ」学研

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