清泉小だより

校長だより~イエスさまの生き方をお手本に~

2月3日は立春でした。まだまだ寒い日が続いていますが、立春は「暦の上では春」と呼 ばれる日です。最近は日に日に日が長くなって、春が近づいてくることを実感することが できます。3学期の登校日も残り30日を切りました。

皆さんは今、1年のまとめをがんばっていますね。そんな学校生活を送る中で、お友だちとうまくいかなくて「困ったな。どうしよう。」と思うこともあるかもしれません。そんな時は、イエス様だったらどうするかな・・・と考えてみるといいのですが、皆さんはいかがですか。

先日ある冊子(「こじか」オリエンス宗教研究所)を読んでいましたら、神父様への相談でこんなものがありました。
『となりにすわっているお友だちがいつもじまんばかりしているので、話がつまらないです。それで、ほかのお友だちと仲良くしていると、嫌なことを言ってきます。嫌なお友だちと離れたいと思うことは、悪いことですか。』という相談でした。皆さんの中に似たような経験、例えば「このお友だちと気が合わないな。嫌なことを言 われて楽しくなくなったから、このお友だちと離れたいな。」と思ったことがある人がいるかもしれません。そんな時は、皆さんどうしますか。

神父様は「人によって、感じ方はいろいろですよ」「受け止め方は様々であることを知っておきましょう」と書いていらっしゃいました。その上で、次のように続けておられました。『じまんばかりしているとなりのお友だちに対して、あなたは「つまらない、離れたい」と感じているけれど、他の人は「おもしろい」と思っているかもしれないよ。あなたにはとなりの人だけでなく他にもたくさんのお友だちがいる、お友だちはとても大切だから、心の平和を保つためにそのお友だちと少し距離をおくのは、けんかをしないためにあなたが本当にそうしたいならそうしてもいいけれど。イエス様は、「人からしてもらいたいことを、人にもしなさい」(ルカ6章31節)とおっしゃっているから、このみ言葉を努力目標にしてみたらどうかな。』

じまん話ばかりをしているお友だちがつまらないからそのお友だちと離れることは、イエス様のおっしゃる「人にしてもらいたいこと。」なのでしょうか。お友だちを大切にするときに、自分がお友だちにしてもらいたいことかを考えてみるといいですね。また、じまん話をしているお友だちは、本当にずうっとじまんばかりしているのでしょうか。そのお友だちのことをどのくらい知っているのでしょうか。良いところはないのでしょうか。お友だちのほかの面にも目を向けて、お友だちを決めつけてしまわない、よく知るということが大事 だと思います。

そのあと神父様は次のように続けて書いていらっしゃいました。『人間関係は切るのは簡単だけど、再びつなぎあわせるのはとても難しいよ。今は、少し 離れても、いずれ気持ちよく仲良くなれればいいと願っているよ。イエス様の言葉 「自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな恵みがあろうか。罪人でも、自分を愛してくれる人を愛している。また、自分によくしてくれる人に善いことをしたところで、どんな恵みがあろうか。罪人でも同じことをしている・・・・あなた方は敵を愛し なさい。」(ルカ6章32~36節)を読んでみよう。そして、神さまの力をお借りしていつの日か、じまん話のお友だちも、あなた自身も変わって、真の友情が築けるように祈っています。』

さて、ここでもう1度考えてみましょう。お友だちとうまくいかないな、と思ったときにどうしますか。どんな人もお友だちとのことで、困ったり悩んだりするものです。そんな時、皆さんはきっと迷ったり、心を痛めたり、悶々としたりすることでしょう。真の友情は、そんな気持ちのすれ違いがあってもそれを乗り越えて、わかり合い、認め合い、許し合い、絆を 強めていくものだと思います。この神父様のお話のように、「人によって感じ方はちがう」ことを心に留め、お友だちをこういう人なんだと決めつけないで、そのお友だちのことを よく知る努力をしてみましょう。人にしてもらいたいことを、勇気をもってしましょう。そんな困難な時が成長のチャンスです。お友だちも自分と同じように神様から愛されている大事なお友だちです。一人一人の中にイエス様がいらっしゃいます。お友だちを大切にすることって本当にどんなことなのか、お話ししたような経験を通して考えることもありますね。

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