校長だより~すべてのことにありがとうを~
皆さん、おはようございます。
昨日は大寒でした。1年の中で最も寒さが厳しい頃を意味しています。寒さに負けず元気に過ごしたいものです。
特別宗教に参加している4年生・5年生と音楽科の先生が作ってくださった、聖ラファエラ・マリア様の歌『あなたの心を生きます』はとても素敵な歌ですね。素晴らしい曲を作っていただきありがとうございました。
どの教室の朝礼に出ても、みんなが心を込めて歌っている様子が見られます。そして今日の講堂朝礼でもお互いの歌を聴きながら、全校で歌詞を響かせることができました。
歌詞の中に「すべてのことにありがとうと伝えることができますように」とありますが「すべてのこと」とは何でしょうか。
自分に良いことをもたらしてくれてありがとうございます、ばかりではないと思います。すべてが楽しいこと、すべてが嬉しいことではなく、自分にとって苦い経験があった時もありがとうございます、失敗したことを指摘されたときもそれに気づかせてくださってありがとうございます、ということも含まれるでしょう。
先日授業中、先生が「ここがこんなふうにちがっていますよ」と言ったら、その方は一瞬顔がくもって残念そうな様子だったのですが、「ありがとうございます」と言って机に戻っていきました。「ありがとうございます」と言われて先生は、なんて心が柔らかいのでしょうと思いました。
また時に、思うようにいかないこともその瞬間は感謝の言葉は出ないかもしれませんが、しばらく経って振り返ったときにあの経験は自分にとって宝物になった、と感謝することもあります。私たちは弱い人間です。聖ラファエラ・マリア様のように、すべてのことにありがとうと伝えられますように、と祈りながら歌いたいと思います。謙虚に受けとめられる柔和な心を持ちたいものです。
聖ラファエラ・マリア様の帰天100年を記念して作られたこの曲を、これからも大事に歌ってまいりましょう。