清泉小だより

2026年01月

一人でも正しいことをするということ

今日は「大寒」。1年で最も寒いと言われている時期です。しかしながら春に向けて少しずつ自然界は動き始める時でもあります。「横浜から梅の便りが早々に届きました。」と先日ニュースで聞きました。観測史上最も早いそうです。三浦に行った時も、この時期ならではの自然探しを楽しんでくださいね。

今年度は、清泉で大切にしている10の価値「生命」についてお話をしています。今日は前回お話ししたコルベ神父様と同じ時代を生き、多くの人々の命を救った杉原千畝さんの生き方を通して考えてみたいと思います。皆さんは杉原千畝さんを知っていますか。

杉原千畝さんは、1900年に岐阜県で生まれました。クリスチャンだった杉原千畝さんは「神は愛である」という言葉を大切にした正義感のある心の真っ直ぐな方でした。学校を出た後、満州国で外務省の仕事をしていましたが、そこでの様子に我慢できず、その職を辞めて日本に帰ってきたそうです。その後結婚をして、1937年からフィンランドで外交官の仕事をすることになり、ヨーロッパに船で渡ります。ロシア語が上手な杉原千畝さんは、1939年、リトアニアのカウナスの日本領事館で、外交官としてソ連についての情報を集める仕事をするため転勤になります。その年の9月1日、ナチス・ドイツはポーランドに攻め込み、2日後イギリスとフランスがドイツに宣戦布告し第二次世界大戦が始まりました。ポーランドはナチス・ドイツに占領され、ユダヤ人は大人も子どもも強制収容所に連れて行かれてしまいました。

1940年夏、リトアニア領事館の前にたくさんのユダヤ人が集まってきていました。ポーランドから逃げてきたユダヤ人避難民でした。ナチス・ドイツからの迫害を逃れ安全な国へ逃げるため、ソ連と日本を通る通過ビザを発給してほしいとやってきた人々だったのです。命からがら着のみ着のままで、ドイツ兵に見つからないように子どもの手をしっかり握って必死に歩いてきた人々でした。

杉原千畝さん家族も外の様子を心配して見守っていました。
「あの人たち、何しに来たの?」「悪い人につかまって、殺されるかもしれないから、助けてくださいって、言っているのよ。」「パパが、助けてあげるの?」そんな会話が奥様とお子さんの間で交わされました。

杉原千畝さんは日本の外務省にビザの発給許可を問い合わせましたが、「行きたい国から入国の許可証をもらっていない人には、日本に入るビザを出してはいけない」と、ビザ発給は認められませんでした。その頃、日本はドイツ、イタリアと手を結び、日本に批判的なアメリカやイギリスと対立する方向へ向かっていました。ですから外務省はドイツに逆らうビザを出すことを認めなかったのです。
杉原千畝さんがユダヤ人避難民にビザを発行したら、日本の外務省に背くことになります。「日本の外交官という立場」、「目の前の大勢の人々のいのち」そして「杉原さん家族の安全」と、杉原千畝さんは悩みに悩んでいました。そしてついに「これだけの人を置いて、私たちだけが逃げることはできない」と決心し、集まった人々にこう言いました。「日本の領事館は、ユダヤ人に通過ビザを出します。」それからは寝食を忘れるほど必死に、ユダヤ人避難民にビザを書き続けました。
「世界は大きな車輪のようなものです。対立したり、争ったりせずに、みんなで手をつなぎ合って、まわっていかなければなりません。では、お元気で、幸運を祈ります。」などと励ましの言葉をかけながら、万年筆が折れてしまうほど毎日毎日ビザを書き続けました。リトアニアの日本領事館を閉じなくてはならない1か月間という期限ぎりぎりまで、6000人以上に通過ビザを書いたのです。モスクワの日本大使館にも応援を頼んだり、次の国への汽車に乗り込むぎりぎりまで書いたりしたそうです。

戦後、日本にやっとの思いで戻ってきた杉原千畝さんは、外務省を追われ、やめることになりました。

ビザを発行してから28年が経った時、杉原千畝さんが書いたビザで生き延び、イスラエルの日本大使館で働いているニシュリさんという方と会うことができました。ニシュリさんは「これを覚えていますか。」とぼろぼろになった杉原千畝さんが書いたビザを見せました。「あのビザで多くの人が助かったんだ。」とようやくわかり、杉原千畝さんは心から喜ばれたそうです。6000人を超える人々のいのちを本当に救ったのです。現在その子孫は25万人以上にもなるそうです。

杉原千畝さんは1986年に鎌倉で亡くなられ、お墓も鎌倉にあります。生前「当たり前のことをしただけです。」とおっしゃっていたそうですが、自分を顧みず、人のいのちを一番に考え、たくさんの勇気と英知を持って、困難に立ち向かった杉原千畝さんの精神は、私たちに多くを語りかけています。違う国の人だからとか、私と考えがちがう人だからと見捨てることなく、神さまからいただいた一人ひとりのいのちを最優先に考えたのです。「一人でも正しいことをする」ということを恐れず実行することは、なかなか難しいことですが、このような立派な方がいらしたことを知ることで、私たちにも何ができるかを考えることは大切です。平和を守ること、お友だちを大切にすること、お祈りをすることなど、小さくても自分の周りから実践してまいりましょう。

2月15日(日)カトリック小学校合同説明会のご案内

2026年2月15日(日)、カトリック山手教会で横浜教区のカトリック小学校が参加する合同説明会が開かれます。
清泉小学校も参加いたします。事前のご予約は不要です。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

日時 2026年2月15日(日) 13:30~15:30
場所 カトリック山手教会 〒231-8652横浜市中区山手町44
JR石川町駅 南口から徒歩約10分
みなとみらい線 元町中華街駅アメリカ山公園口より徒歩約15分
神奈中バス11系統 桜木町駅から乗車し山手町バス停下車すぐ

リャマさんと一緒に

 長い夏休みをできるだけ快適に過ごせるようにと、夏休み直前に放牧場を広げていただいたのですが、放牧場のくぼ地をトイレとしてしまい、臭いと処理が大変になってしまいました。牧場の方にご相談して、汚れた土をできるだけ取り除いて土を入れかえ、消毒後にウッドチップを蒔くことにしました。子ども達の努力もあり、トイレ問題も解決しました。

 秋になり、落ち葉を食べている様子を見て、夏までのように緑の草がないことに気づいた子ども達は、教室前の花壇にブロッコリーの苗を植えて育てたり、学校近くの八百屋さんに野菜をいただけるかお願いに行ったりしました。

 さらに、子ども達はもっとリャマさんのことを知りたい、近づきたいという想いで、目の様子や口の様子、動きの様子をよく見たり、大きさを紙テープで測ったりしました。その中で、換毛期にうまく毛が抜け替わっていないことから、「皮膚病じゃないか?」と心配の声も上がりました。牧場の方に相談すると、「様子を見てください。」とのことで、悪くなっていないかを見守っていました。また、「首輪が毛に埋もれているのではないか」と気がつき、新しい首輪をプレゼントするために、首の太さを測ったりもしました。

 そして、10月28日には2歳の誕生日会を、終業式の日にはミニクリスマス会を開くなど、自分たちの仲間の一人として、共に過ごした2学期でした。

5年N組 総合学習

 5年N組の総合学習では、1学期に国語の授業で調べたユニバーサルデザインをきっかけに、「全ての人々を大切に」というテーマのもと、福祉について深めています。

 どのような障がいをお持ちの方がいらっしゃるのかや、私たちの暮らしを支えるマークの勉強などをはじめとして、社会福祉士の方をお招きし、「福祉」についてお話をうかがいました。福祉とは、障がいをおもちの方や病気の方などを支えることではなく、身の回りの助け合いこそ福祉であること、お互いを思いやる気持ちが福祉の始まりであることなど、大切なことを教えてくださいました。

 

 また、実際に普段車いすを使って生活していらっしゃる方や、全聾の方、全盲の方をお招きして、聴覚・視覚障がいなどについてご自身の生活経験も合わせてお話を伺いました。「大事なことはお互いに理解し合うこと」どなたも共通して伝えてくださったメッセージを子どもたちは、大事にメモに残していました。手話や点字体験、車いす乗車体験もさせていただき、大変貴重な学びの時間となりました。

 私たちの身の周りには、様々な方がいらっしゃいます。実際に当事者の方にお会いし、知ることで、他者理解を深め思いやりのある行動に繋げていってほしいです。

ボーイズ聖歌隊 クリスマスコンサート

「イエス様が生まれる イエス様が生まれる 世の暗闇を照らす光」

イエス様のご誕生をお祝いするクリスマスコンサート。祈りの聖歌を歌い、4、5、6年生のボーイズの澄んだ歌声をお捧げしました。

おさな子イエス様のご誕生を思いながら、今年も皆様の心に新しい光が宿りますように。

お聖堂がボーイズの歌声で響き渡り、クリスマスの祈りが温かく広がりました。

3学期始業式

明けましておめでとうございます。

2026年を新たな気持ちで迎えられたことと思います。

たくさんの方から、年賀状をいただきました。ありがとうございました。午年にちなんだ絵が上手に描いてあったり、お写真があったり、メッセージが添えられていたりして、1枚1枚嬉しく拝見しました。メッセージには、「2026年をこんなふうに過ごしたいです」という決心が多く書かれていました。

1年生のある方は「きょねんよりもかみさまのことをかんがえながら生かつしたいです。」と書いていました。神さまのことをもっとよく知って、いつも共にいらっしゃることを実感できますように。「おみどうでもっとおいのりしたいです。」と書いていた2年生がいました。お祈りをすることで、神さまを近くに感じられることでしょう。

また他の2年生は「今年はお友だちのことを前よりふかく考えて、学校生活をすごしたいです。」と書いていました。お友だちと共に過ごしていると、きっと考え方の違いにどうしたらいいかと思いめぐらすこともあるでしょう。一緒に遊んだり学んだりしながら、お互いをよく知り合い、認め合っていきましょう。

3年生の方からは「昨年はお勉強もむずかしくなってきて大変でしたが、お友だちからあたたかい気持ちをたくさんもらった1年でした。今年はわたしもみんなにやさしさをお返ししていきたいです。」というメッセージをいただきました。清泉小学校の良さである「温かさ」を感じます。お友だちとのつながりを今年も大事にしていきましょう。

4年生のある方は「今年はみんなが笑顔でいることができるように、自分がやってもらってうれしいことを心にとめて学校生活を送っていこうと思います。」という決心を書いていました。自分がしてほしいと思うことを、勇気をもって実行できるようにがんばってください。

5年生は高学年らしく「初志貫徹が今年の目標です。」ときっぱりと書いていた方がいました。何事もあきらめず最後までやりとげることはとても大切なことです。応援しています。

そして6年生からは「卒業まで気を引き締めてがんばります。」「正直に取り組みます。」という言葉がありました。卒業まであと少しですが、下級生にどんなメッセージを残してくださるか、楽しみにしています。

戦争と平和について考えた方もいました。1年生のある方は、2学期の講堂朝礼の話から「せんそうのおはなしをきいてこわいとおもいました。ユダヤ人がどくガス室にいれられてころされてしまうおはなしがかなしいおはなしでした。ことしはへいわな日本にすみたいです。」と書いていました。5年生のある方は、総合学習を通して「戦争は好きなものをきらいに変えてしまう恐ろしいもの。」ということを学び、平和の尊さを感じていると書いていました。

教皇レオ14世は、「世界平和の日」のメッセージで
「すべての皆さんに平和があるように」「謙遜で、忍耐強い平和」について話され、「他者を平和へと導きたいならば、まず、あなたがた自身が平和を持ちなさい。あなたがたこそが平和を固く保ちなさい。他者に平和の光を燃やすには、あなたがた自身の中に平和の光を灯さねばなりません。」という聖アウグスティヌスの言葉を引用しながら平和な世界を願われました。
私たちも「お友だちを大切に」すること、お互いを認め、ゆるし合いながら過ごすことを心にしっかり留めて過ごしましょう。自分の心に平和の光を灯し、世界の平和を祈りましょう。

3学期はまとめの学期です。気持ちよく一学年を終えられるように、つぎの2つのことに気をつけて過ごしてまいりましょう。

1.感謝の気持ちを持って
「ありがとうございます」をクラスのお友だち、先生、おうちの方、周りの方々に意識して伝えましょう。教室やいす、机などの物も丁寧に扱いましょう。

2. 一つひとつに心を込めて
例えば字を書くとき、次の授業の準備をするとき、お掃除のとき。それぞれのことに心を込めましょう。

これから寒さも増してきます。体調には十分気を付けましょう。1年間の総まとめの3学期が有意義な日々となりますよう願っています。

 

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