6年生 「ハンガーバンケット」
清泉小学校では、毎年6年生になると『ハンガーバンケット』を行います。『ハンガーバンケット』は、世界で起きている“食べものの不公平さ”を感じてみるための体験型学習です。参加する人たちはくじ引きでグループ分けされ、それぞれのグループによって食べられる量や食事の内容が少しずつ違います。
高所得者層グループは好きなものを好きなだけいただけます。
中所得者層グループでは塩おむすび1つと麦茶をいただけます。
低所得者層は、食パン1/4と小さい紙コップのお水を1杯いただけます。
「世界には、こんなにも食べものが足りなくて困っている人がいるんだ」と実際に体験してみることで、ふだん当たり前のように思っている食事のありがたさに気づき、自分のまわりの人や社会について考えるきっかけになります。
食事のあとには、子どもたちそれぞれが感じた思いや気づきを分かち合う時間もあり、互いの考えを聞くことで、思いやりや小さな行動へとつながる心がより深まっていきます。

清泉小学校の児童は、毎週金曜日のチャリティデーを通して、「世界のもう一人のお友達」のために、自分のお弁当のおかずを我慢しておにぎりだけの日を作っています。我慢した分のおかず代はチャリティとして募金し、世界のさまざまな地域や団体に寄付しています。
一人ひとりの力は小さいかもしれませんが、みんなで協力し合うことで、大きな助けにつながることを子どもたちは学んでいます。これは、聖ラファエラ・マリア様の言葉 「私の周りにいる全ての人を、幸せにするよう働くこと、それが本当の愛」 に通じる取り組みです。子どもたちは彼女の生き方に倣い、日常の中で自分にできることを見つけ、行動することを大切にしています。
清泉小学校では、これからも子どもたち一人ひとりが、思いやりの心と行動を通して、世界のお友達のためにできること実践してまいります。
