清泉小だより

2025年10月

美術の授業の様子

 9月から10月にかけてポーリングアートで二作品を作りました。

 一つはキャンバスボードに三色のアクリル絵の具を垂らして作品を作りました。こんな感じになったらいいなと想像をしながら絵の具を混ぜ、垂らし乾かしましたが、液体糊とうまく混ざらなかったり、ダマが残ってしまったりでなかなか難しい作業だったようです。乾かす時にも斜めに傾いてしまい絵の具が流れてしまったという人もいました。子ども達は出来上がった作品を見て、「絵の具がうまく混ざらなくてダマになってしまったところがあったけれど、それも味わいとなって気に入った作品になった。」「僕がまるで海の中にいるような絵画になりました。青から淡い青をグラデーションにしたことがポイントです。」「乾かす時に斜めになっていたのかわかりませんが、それがかえって海っぽくて好きな作品になりました。」とそれぞれ作品作りを楽しみ、出来上がった自分だけの作品に満足する様子があちこちで見られました。

 もう一つは、ロザリオ作りです。まず、ポーリングアート用に作った絵の具に1人一粒の発泡スチロール球をくぐらせ乾燥させました。その一粒をロザリオの珠に見立ててつなげていきます。細いテグスに珠と小さなウッドビーズを丁寧に通していきます。

 81期のみんなのロザリオはどんなふうになるかな、美術の授業中、静かにそして穏やかな雰囲気でこの作業が続きました。

 カトリック教会では10月をロザリオの月と呼びます。

 81期一人ひとりの心のこもった珠を、順番につないで大きな大きなロザリオが完成しました。ロザリオの月、小さな祈りの珠がつながって、心のこもった深い祈りになっていったら、と思います。

男子保護者会の様子をご紹介します

10月28日、男子保護者会が本校講堂で開催されました。大変有意義な時間となりました。

まず、「カトリック校で学ぶことの良さ」と題して、学校法人上智学院(上智大学、栄光学園、六甲学院、広島学院、上智福岡)中等教育担当理事の望月伸一郎先生の講演がありました。

「カトリック学校は、創立の時から想いがあり、神が中心の学校。どんな生徒も伸びようとする力をもっている。教育に必要なことは教え込むことではなく、伸びようとする生徒を信じその力を決して妨げないこと。神様から愛されたものとして、他の人と比べない。一人ひとりに素晴らしいものがあるから、その神から与えられたものを最大限に伸ばし育てる。また生涯を通してこの成長を続ける意欲と、伸ばされた才能を他者のために使うモチベーションを育てる。」

イエズス会学校の栄光学園で長年に渡り関わられた先生からのお言葉は、深く沁み通るものばかりでした。教員としても、多くを学ばせていただきました。

次に、同じくカトリック学校の静岡聖光学院入試広報部長、平本直之先生より学校紹介をしていただきました。
静岡の自然豊かな地で、温かい雰囲気の中、伸び伸び学校生活を送る生徒の皆さんの姿が大変印象的でした。

最後に、放課後支援学習でお世話になっています日能研プラネット(株)アトラス 星野貴之様から「私立・公立一貫中学校の歩き方」と題して、中学校を見学する際のチェックポイントを教えていただきました。

秋の集い(運動会)

 10月18日の土曜日に三浦自然教室で秋の集い(運動会)が行われました。

 午前中は蝉の鳴き声が聞こえるほどに気温が上がりましたが、お昼過ぎからは秋らしい爽やかな風が吹く気持ちの良い1日でした。

 今年度はクラス対抗ではなく、クラス内を赤と青に分けた2色対抗での実施です。

 かけっこやリレーなどの定番競技、借りもの競走やミッションカードなどの珍しい競技、今年も見所沢山の熱戦ばかりでした。

 閉会式では得点発表があります。これまで3クラス対抗でしたが、赤と青の2色対抗となったことで、児童だけではなく、教員も保護者もどんな結果になるか、そわそわとしていました。

 その結果は・・・何と同点優勝!

 緊張から解き放たれた赤と青の児童が共に喜んでいる様子には、お互いを思いやる気持ちが溢れており、清泉ファミリーの絆がより一層深まった時間となりました。

 全力を尽くすからこそ得られる経験を、これからの学校生活でも多く得ていってほしいと願っています。

火災避難・不審者対応訓練

 先週、火災避難訓練と不審者対応訓練がありました。1学期に行った地震・津波避難訓練に引き続き、「訓練のための訓練にならないように」をテーマに、今回は授業中ではなく休み時間に火災が発生という設定で行いました。※先生方にも「いつ」かは伝えませんでした。

 休み時間のため、体育館や屋上、庭に遊びに出ていた子どもたちでしたが、先生の指示や放送をよく聴いて、「おかしもち」(おさない・かけない・しゃべらない・もどらない・ちかづかない)を守り、落ち着いて校庭まで避難することができていました。

 避難後は、地震の場合は揺れが収まったらドアを開けた状態にすること、火災の場合はドアや窓を閉め、排煙窓開けることや、避難の際は煙を吸わないために、ハンカチを口に当て姿勢を低くすることなどを確認しました。消火器のデモンストレーションも行いました。

 その後、不審者役を元警察官のスクールサポーターの方にお願いし、対応訓練も行いました。子どもたちと担任は、不審者を刺激しないように沈黙・早歩きで教室へ移動、教室の鍵を閉め電気を消し、机でバリケードを作り、窓から姿が見えないように死角に隠れる、副担任の男性の先生は不審者の初期対応や“さすまた”を取りに走る、女性の先生は校舎の戸締りをし、不審者の動向を確認するなど、子どもたちも教員も緊張感を持って訓練を行うことができました。

 訓練の様子をチェックしていただいたスクールサポーターの方から、「今まで見てきた訓練の中で、清泉小学校の子どもたちが一番静かに落ち着いて避難出来ていて、素晴らしかったです。」と褒めていただきました。

 今回の訓練で出てきた反省点を子どもたちにフィードバックし、万が一実際に災害が起きたり不審者が現れたりした時に、しっかりと訓練通りに動けるように、そして「自分の命は自分で守る」行動が取れるよう、加盟している日本赤十字社にもご指導いただきながら、今後も防災教育に力を入れてまいります。

理科の授業の様子

今回は3年生と4年生の授業の様子をお届けいたします。

3年生は「動物のすみか」という単元です。

秋分の日も過ぎ、秋を感じるようになってきました。学校の森、校庭の周りの草むらを歩くと、「リリリリ・・・」と虫の鳴き声が聞こえてきます。

今回は、子どもたちにあみとかごを持たせて、秋の生き物を探してもらいました。

鳴き声をたよりに草むらを探すと周囲に隠れるエンマコオロギを捕まえることができました。生き物を通して季節の移り変わりを感じることで、動物とすみかの関わりを深く学ぶことができます。

 

4年生は「雨水のゆくえ」という単元です。

地上に降った雨水はどうなるでしょうか。地面にしみこんでいくこともあれば、川のように流れることもあります。水たまりができることもありますが、いつの間にか無くなっていますね。実験を通して、そうした仕組みを一つずつ確かめていきます。

今回は、水がしみこまないようにラップを用意し、水平器で傾きを見てから水を流してみました。ちょっとした傾きでも、雨水は高い所から低い所に流れていくということが分かります。また、こうした傾きが身近な所だと、道路の脇や、駅のホームにも活用されていることを共有して理解を深めることができました。

鎌倉の魅力発信!

 3年生は鎌倉調べという総合学習を1年間通して行います。1学期には、源頼朝のお墓や源氏山公園、鶴岡八幡宮、円応寺、建長寺、高徳院など沢山の場所を見学したり、出土品を見たりしてきました。

 この度、その時の活動をスケッチにしたものを江ノ島電鉄株式会社の由比ガ浜駅ホームに掲示していただけることになりました。掲出期間は10/7(火)から11/15(土)頃までです。

 スケッチにはタイトルも添えていますので、見ていただけた方々に鎌倉への興味をさらに持ってもらえたら嬉しく思います。お近くにお立ち寄りの際には是非ご覧ください。

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