清泉小だより

山の学校

5年生は、9月17日(火)~20日(金)の3泊4日を長野県にある望月少年自然の家で過ごしました。4日間、多くの方々のご協力の下、たくさんの貴重な体験をさせていただきました。

 

1日目 八島湿原

お天気にも恵まれ、八島湿原は素晴らしかったです。この湿原は、標高およそ1600mに位置し、面積は東京ドーム9個分、12000年の歴史が作り出したと言われる湿原です。

クラスを3つに分け、現地のネイチャーガイドの方と一緒に散策をしました。ガイドの方から植物や虫、動物のことや湿原のお話を伺いながら、湿原を一周しました。歩き始める前はアブのことを「蜂だ!ヤダー。」と怖がっていた子どもたちでしたが、歩いていくうちに慣れ、アブが指に乗っても平気になりました。およそ1時間半の散策は、自然の世界を満喫する時間になりました。

<児童の感想(一部抜粋)>

  • 八島湿原は自然がものすごくきれいでした。野生の生物がたくさんいて、風が気持ちよかったです。

自然の家での生活

宿舎に到着をしてから、入所式を行い各部屋でシーツを布団に取り付けました。こちらはホテルではないので、一人ひとりが、この自然の家のルールに従って生活をしなければなりません。シーツの取り付け方、片付け方、布団のたたみ方、食事の下膳など、すべてにお手本があります。そのお手本と同じことをするのも、山の学校での大切な学びの1つです。

また、毎日、室長会議や副室長会議がありました。各部屋での約束事などを確認して、部屋のお友達へ伝達するのも大切なお仕事でした。

施設で食事を頂くときは、当番制で食事係がありました。早めに食堂に集合し、配膳を行います。どの子どももテキパキと仕事をしていました。その姿は立派でした。

(左下:入所式  中央:食事当番  右下:夕食)

<児童の感想(一部抜粋)>

  • お夕飯をいただきました。とてもつかれている体に、ワカメとタマネギのスープがとてもしみわたりおいしかったです。湯船の温度がとても良かったです。
  • 部屋は、思っていたよりも大きかったです。お風呂も温泉のように広くて、使いやすくてみんなでお風呂に入れました。今日は、良い1日でした。

 

2日目 森林整備体験

この体験は、宿舎から歩いてすぐの森林で行いました。挨拶を終えると、すぐに伐採の仕方を教えて頂き、各グループに分かれて作業しました。今回の子どもたちの活動は間伐です。木々が密集している木を伐り、光が地面に届くようにします。子どもたちは力を合わせて活動をしていました。「疲れて、もういやだ。」と、言う子どもは1人もいなく、一生懸命行っていました。この経験は、もしかしたら一生に一度限りかもしれません。貴重な1日になったことでしょう。

<児童の記録(一部抜粋)>

  • 初めて、木がグループの力で倒れた時、達成感があり、とてもうれしく、もっと気合いが入りました。午前の部も午後の部も楽しく、たくさんのことを教えていただきました。
  • 木をお友達と協力して切ることによってお友達との仲も深まりました。木を切って、森林もより豊かになるといいです。

 

3日目 湯の丸山の登山

2日目の夕方から雨が降り、一旦雨は止んだものの、登山の日は朝食の時間からまた雨が降り始めました。登山ができるのかどうか心配されましたが、歩き始めて少し経つと雨が上がり、山頂まで登ることができました。

湯の丸山はずっと登りで、岩場や多く、一歩ずつ、慎重に登っていかなければなりません。子ども同士で声を掛け合いながら、頑張っていました。もしかしたら、1人だったら諦めてしまったかもしれません。しかし、みんなと一緒に登ったからこそ、頂上まで行くことができた方もいたのではないでしょうか。登っていくと、景色がきれいで、遠くに富士山。群馬県や長野県の街が見渡せました。子どもたちが「うわぁ。」「すごーい。」「きれいー。」と自然とつぶやきが出て、感動していました。

頂上に到着すると、昼食を頂きながら、30分ほど休憩をしました。頂上に着いた時の子どもたちの表情は疲れを見せながらも、「やり切ったぞ!!」といった良い表情でした。昼食のおにぎりもいつも以上においしく感じました。湯の丸山は2101mです。今までで一番標高の高い場所での食事だった子どももいたことでしょう。

<児童の感想(一部抜粋)>

  • 最後の方の岩が多かった所は少し大変でしたが、頂上の景色がとっても良くて美しかったです。帰りも大変でしたが、スキー場を下る時、「登って、とっても良かったなー。」と思いました。
  • 雲の上にいて、私はこんなに登ってきたんだなあと思いました。雲の上に来たのが初めてだったので、感動しました。

TOP新着情報清泉小だより > 山の学校