清泉小だより

2024年

3年生 本物に触れる鎌倉調べ

   3年生は、鎌倉にある寺社や名所旧跡を巡り、様々な角度から鎌倉について学びます。1学期は、学校の周辺にある源頼朝の墓や荏柄天神社から始めて、建長寺、円覚寺など市内のいくつかの寺社を訪れました。

 子どもたちは、実際に足を運んで自分の目で見て、そこの雰囲気を直に感じることで、鎌倉という地の歴史に興味や関心を抱き、「もっと知りたい!」という探求心を呼び起こされています。

    また、鎌倉市役所の文化財課の方々を招いて、鎌倉の文化財や遺跡についてのお話を伺いました。鎌倉の遺跡から出土したものも見せていただいたり、実際に触らせていただいたりして、遠い鎌倉時代に想いを馳せました。

   これからも、一年間をかけて鎌倉についていろいろなことを調べ、学んでいきたいと意欲いっぱいです。

校長だより「愛」~ ゆるし~

隔週の火曜日に全校で行う講堂朝礼での有阪校長のおはなしをご紹介します。

皆さん、おはようございます。清泉10の価値「愛」は“ゆるし”というお話をします。
清泉小学校では、毎日のお祈りを大事にしています。朝のお祈り、お帰りのお祈りや食前食後のお祈りで、神様に感謝し私たちの心が誠実であるように、また私たちを守っていただけるようにお祈りしています。


主の祈りを唱えることもあります。主の祈りはイエス様ご自身が教えてくださったお祈りです。

では、みんなで座ったまま唱えてみましょう。

♰ 主の祈り
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり 地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。
わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救い下さい。

今「わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。」とお祈りしました。

聖書のイエス様のお話の中には、大きな愛でゆるすことの大切さを説く場面がいくつか出てきます。

ある女の人が、とても大きな罪を犯してしまいました。その当時の律法という決まりによると、生きたまま石を投げられて、死を迎えてしまうくらい残酷な刑を受けなければならないくらいの罪でした。律法学者やファリサイ派の人たちがその女の人をイエス様のところに連れてきました。イエス様にこの女の人をどうしたらよいかしつこく尋ねました。イエス様を試そうと思ったようです。イエス様は「あなたたちの中で罪を犯したことがない者が、まず、この女に石を投げなさい。」とおっしゃいました。そうすると一人、また一人とその場を立ち去っていきました。イエス様は女の人におっしゃいました。「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからはもう罪を犯してはならない。」

イエス様は、間違いを認めて同じ間違いを繰り返さないようにと諭されました。誰もが、罪、つまり間違いや失敗をしてしまう弱い人間ですよ、ということをおっしゃりたかったのでしょう。大人も先生も皆さん子どもも、間違いや失敗はあります。人間はみな、ゆるしゆるされ、お互い様のおかげ様で生きているのです。


私たちは完璧ではありません。自分も間違いをしてしまいます。素直に「ごめんなさい」が言えますように。また、お友だちをゆるしてあげられますように。お互いに平和の心が取り戻せますように。そんなお祈りが、イエス様が教えてくださった主の祈りに込められています。
「わたしたちの罪をおゆるしください、わたしたちも人をゆるします。」がそれです。

また、イエス様は「七回どころか、七の七十倍まで人をゆるしなさい。」ともおっしゃっています。文字通りに計算したら、490回。これはたとえで、つまりどこまでも限りなくゆるしなさい、とおっしゃっています。ゆるすことは愛することです。ゆるすことで愛が広がれば温かく、平和な、戦いのない世界になることでしょう。イエス様は生涯をかけてゆるすことを、身をもって語られました。

自分も間違いをしてしまいます、お友だちも間違いをしてしまいます、だから「いいよ」とゆるすことは、とても大事なことです。とても難しいかもしれません。難しいことだからこそイエス様は、命をかけて教えてくださったのだと思います。自分がしてしまったことをゆるしていただけますように、お友だちを大きな愛でゆるせますように、主の祈りを通してイエス様に願ってまいりましょう。

マリア様の集い

5月はマリア様の月でした。1か月間、マリア様のことを思いながら、あたたかい心でお友だちと一緒に過ごせるよう、4年生が中心となって様々な取り組みをしました。「初めての1年生にも分かるように」を目指して、一人ひとりが考え行動していきました。

今年のテーマは「共に歩んでくださるお母さま」「世界のお母様になられたマリア様」とし、集い当日に向けて様々な準備を行いました。

 大道具グループは、劇の台本を読み、それに合った様々な背景を考えて作りました。背景のほかに、お聖堂のステンドグラスをプロジェクターで映したり、祭壇やろうそく、お花、井戸なども作ったりしました。当日は、背景や大道具の出し入れも自分たちで行いました。

 劇グループは、当日の集いに向けて動きや振付けなど、自分たちで考え、練習を重ねました。当日は、司会進行はもちろん、裏方の大道具、ピアノやバイオリンのバックミュージック、入退場のハンドベル演奏まで、4年生が行いました。

また、事前・事後グループでは、マリア様がどんな方だったかを、主に下級生に伝えるために活動をしました。絵本の読み聞かせや放送、かざり作り、クイズ作り、お聖堂でのお祈りの集いの企画、学校内のマリア様シールラリーを行いました。

校長だより「愛」 あふれる感謝を

明日から6年生は奈良県へ修学旅行に行きます。よい学びとなるように、皆さんお祈りください。留守の間は5年生が6年生の代わりを務めてくれます。5年生よろしくお願いいたします。

今、講堂朝礼では「愛」について考えています。
はじめに1年生の日記を紹介します。
『カイコさんにわるいことをしたなとおもいました。(1年生はカイコを育てています。)でも、いまいきているのがうれしくてうれしくてたまりません。いつもありがとう。つぎはくわのはやおそうじをもっとしてあげたいです。カイコさんにもっとおおきくなってほしいです。 』
たまごからかえって、とっても小さかったカイコさんが、白い体になって元気にむしゃむしゃ桑の葉っぱを食べている様子を見ると、このお友だちはとってもうれしいのでしょう。大きく育つことができなかったカイコさんもいたと聞きました。「おはかを作ります。」と、教えてくれたお友だちもいました。大きくなりますように、と願いをこめてお世話をしているからこそ、元気に育っているカイコさんを見て「いつもありがとう」という気持ちが沸き上がってきたようです。 カイコさんに感謝ですね。


次は 2 年生の日記です。
『ハニーくん(リャマさんの名前)とうばんで、わたしはパンをもっていきました。おそうじがおわってから、みんなに「パンちょうだい」と言われたので、「いいよ」と言ってあげました。そしたら、「ありがとう」とみんな言ってくれてうれしかったです。』
2年生は森でハニーくんのお世話をしています。この日記から、お友だちと仲良くハニーくんを見守っていることが伝わってきました。パンをいただいて「ありがとう」と感謝し、パンを分けてあげたお友だちがその言葉を聞いてうれしくなって、みんなでいっしょにハニーくんにパンをあげたのですね。「いいよ」と温かい心を渡してみんながにこにこ笑顔でいたので、そのぽかぽかの雰囲気の中にいたハニーくんも、きっと「みんなありがとう」と感謝していたことでしょう。 お友だちに感謝、ハニーくんに感謝ですね。

この 2 人のお友だちの日記から、感謝する気持ちが温かい雰囲気を作っていることを感じます。
「お友だちを幸せにすること、それがほんとうの愛」
と伝えてくださった聖ラファエラ・マリア様の言葉を、感謝のうちに実践していることが、先生はとても嬉しいです。1・2年生は今、生き物を育てていて、毎日命に向き合っています。カイコさんもリャマさんも大事なお友だちです。「いつもありがとう」と声をかけることはお友だちを幸せにします。

聖書の中にもこんな言葉があります。
「いつも喜んでいなさい  絶えず祈りなさい  すべてのことに感謝しなさい」
していただいたことに感謝するばかりでなく、先ほどの 2 人のお友だちのように、生きている命に感謝、「ありがとう」と言ってくれたお友だちに感謝できることは素晴らしいです。そしていつも神様といっしょにいられることに感謝、当たり前にいただけるお食事に感謝、学校でみんなと一緒に学べることに感謝・・・すべてのことに感謝して過ごしてまいりましょう。
聖歌「愛をください」にも感謝という言葉が出てきます。
♪イエス様 わたしに いつでも笑顔を あふれる感謝を ゆるせる心を・・・♪

あふれる感謝も「愛」です。すべてのことに感謝しながら、引き続き「愛」について考えてまいりましょう。

理科の授業の様子をご紹介します

6年生は「体のつくりとはたらき」という学習を行っています。今日の理科の授業では、ご飯をよくかむことで、なぜ消化しやすくなるのかについて掘り下げてみました。

よくかむことで、だ液が出ます。このだ液に秘密があるようです。とはいえ、コロナの影響もあって、実験でだ液を使うことに抵抗がある子どもは多く、無理強いはできません。そこで、だ液については教員の演示実験とし、代わりになるものを考えさせました。

お父さんが飲む胃薬や、焼肉につける大根おろしなどが代わりになりそうです。ご飯粒とよく混ぜ、ご飯に含まれているデンプンがどうなったか、ヨウ素液で確かめます。

青紫色に変化すれば、デンプンが残っていることになりますが、結果は一目瞭然。大根おろしや胃薬の効果でデンプンがヨウ素デンプン反応を起こさないものに変化したと考えられます。

だ液にも同様のはたらきがあるので、胃薬や大根おろしを使わずとも、「よくかんで食べる」ということが、どれだけ消化に良いか、よく分かる授業になりました。

4年生は「とじこめた空気や水」という学習を行っています。

空気を注射器に閉じ込めて、ピストンを押すと、中の空気をおしちぢめることができます。

ところが、水を注射器に閉じ込めてピストンを押すと、ピストンはびくともせず、おしちぢめることができないのです。

水泳を習っている子どもに聞くと、飛び込みの際に胸やお腹を水面に打ちつけると非常に痛くて、水は「かたい」ということを経験として教えてくれます。

こうして、空気と水、気体と液体の違いを学ぶことができました。

学校の日

5月18日(土)は、清泉の母体である聖心(せいしん)侍女(じじょ)修道会(しゅうどうかい)の創立者、聖ラファエラ・マリア様のお祝いの日(1925年の5月18日にヴァチカンで列福式が行われました)にあたり、毎年、清泉小学校ではこの日を『学校の日』として全校で集いを行いお祝いしています。

今年の5月18日は、休日なので前日の17日に5年生が中心となって、「学校の日」の集いを行いました。今年のテーマは「ラファエラ・マリア様 帰天100年』です。全校のみなさんにラファエラ様のお心やお言葉、思いラファエラ様の思いを知っていただくことを願って発表を行いました。

全校のみなさんが講堂へ入場する際は、聖歌『麦の賛歌』をリコーダーで演奏してお迎えしました。

劇や呼びかけでは、ラファエラ様が残された言葉や思いを振り返りながら、「お友達を大切にする」という学校目標について発表しました。

5年生全員でラファエラ様の思いが歌詞に入った「Desde el corazon」をスペイン語で歌いました。会場の心が1つなり、歌のリズムに合わせて、全校のみなさんが手拍子をしてくれました。

総合の時間を中心に使って、準備・練習と皆で力を合わせて作り上げた学校の日の集い。天国の聖ラファエラ・マリア様も、頑張る子ども達の姿を見て、お喜びになったことだと思います。

 

5年生の感想

  • 学校の日で、「Desde el corazon」を歌っているときに、全校そして保護者の方も、手をたたいてリズムに乗ってくれたのがとってもうれしかったです。本番で舞台に立った時は緊張しましたが、手拍子で、心が温かくなりました。
  • 私は学校の日で、言葉の紹介の子ども2の役でした。最初は全然覚えられなくて、大変でしたが、練習、練習で、やっと覚えられました。その時はとってもうれしかったです。保護者の方が来て、緊張しましたが、とてもすばらしい学校の日でした。
  • マイクを持った時は、とても緊張していましたが、セリフを言い終えたときは、ほっとしました。ラファエラ・マリア様の歌も1、2年生に伝わったと思いました。歌が終わった時、みんなが拍手をしてくれたのでうれしかったです。

清泉プレスクール講座紹介

清泉小学校の先生や6年生のお兄様お姉様と一緒に楽しい授業を体験してみませんか?

 

日時:2024年6月29日(土)10:00-11:30(受付9:30-10:00)

場所:清泉小学校鎌倉校舎

 

詳しい講座内容はこちらからご確認いただけます。

 

 

【申込期間】

 6月3日(月) 9時00分 〜 6月17日(月) 16時00分

 

☆お申し込みはこちらから

 

 

2年生の様子

4月からリャマと一緒に過ごしています。2年生全員で話し合い、総合学習のテーマに決定しました。そして、早速、82期の「ハニーくん」と名前を付けました。

はじめは、ハニーくんも2年生も緊張して、なかなか近づくことができませんでしたが、毎日お世話をしたり、話しかけたり、観察をしたりして、少しずつ距離が縮まってきました。2年生は、雨の日も風の日もハニーくんのために、一生懸命働いています。

82期の新しい仲間が増えた喜びに感謝して、ハニーくんとの日々を大切に過ごしていきたいです。

高学年 若葉の集い

5月9日、4・5・6年生が高学年若葉の集いとして、ウォークラリーを行いました。縦割りのグループに分かれ、1枚の地図を頼りに三浦海岸駅または三崎口の駅から自然教室を目指して歩きます。

地図上に記された場所には様々なミッションがあり、6年生が中心となって、ミッションを解いていきました。「疲れていない?喉はかわいていない?お手洗いは大丈夫?」など、6年生がリードして下級生を気遣う姿がたくさんありました。各ポイントに立つ先生の姿を見つけると、ほっとした様子もありました。

ウォークラリーは早くても1時間、グループによっては2時間半近くかけて自然教室へ戻ってきます。途中で道を間違えて迷ったり、ミッションの場所が分からなかったりと苦労がある分、ゴールした時のグループの絆は、より深まったようです。ゴールした子どもたちの顔には、保護者の方に見守られながらも、自分たちで地図を読み自然教室まで歩き切った達成感が溢れていました。

校長だより~「愛」 いつでも笑顔 であるように

5月18日は聖ラファエラ・マリア様の列福式が行われた日でした。

世界に広がる姉妹校が、聖ラファエラ・マリア様のことを思い起こしてお祝いしました。

清泉小学校では5年生が、17日に聖ラファエア・マリア様についてすばらしい発表をしました。5年生の皆さん、ありがとうございました。

聖ラファエラ・マリア様は、清泉小学校の皆さんに“お友達を幸せにすること、それがほんとうの愛”と伝えてくださっています。「どうぞ ありがとう ごめんなさい」の言葉を大事にして「お友だちを大切に」愛でいっぱいの学校にしてまいりましょう。

引き続き、清泉で大事にしている10の価値の中の「愛」についていっしょに考えたいと思います。

前回、皆さんに紹介した、聖歌「愛をください」の中で、こんな言葉がありました。

♪イエス様わたしにいつでも笑顔をあふれる感謝をゆるせる心を・・・♪

いつでも笑顔を・・・とありますが、皆さんはいつでも笑顔でいますか?いつでもとは、なかなかいかないかもしれません。楽しいこと、嬉しいことがあると笑顔でしょうし、思うように事が進んだ時、笑顔でしょう。テストでよい点をとったとき、上手に絵が描けたと思ったときも笑顔でしょう。

では、朝、あいさつを交わすときどうでしょうか。

にこにこ笑顔で「おはようございます。」言われると、先生はとても気持ちが良いです。元気パワーもいただきます。また、「お先にどうぞ」と笑顔で言われたら、これもまた気持ちよく「そうですか、すみません、ありがとうございます。」とその人と温かいやりとりができます。

お友だちに良いニュースがあった時、「いいなあ。」とうらやましくてお顔が曇っている人をみかけることがありますが、「すごいね、よかったね。」といっしょに喜べると、笑顔の輪が広がります。お友だちが失敗をして「ごめんなさい。」と言ったとき、笑顔で「いいよ。」とゆるしてあげたら、きっとお友だちも安心することでしょう。

笑顔は、あったかいパワー、優しいパワーをいっぱいいっぱい出します。

困ったこと、つらいことがあっても微笑みを忘れなかった聖ラファエラ・マリア様のように、どんなときも笑顔で過ごせますように、神様にお力をいただきながら学校生活を送ってまいりましょう。

 

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