校長だより~清泉10の価値 生命~
先日、低学年わかばのつどい・高学年若葉の集いが終わりました。新緑の美しい季節に 3 年生、6 年生がそれぞれリードして、とてもすてきな1日を過ごすことができました。
楽しみながら、ちがう学年のお友だちと知り合うことができて子ども達はとても喜んでいました。3年生、6年生の皆さん、準備の段階から本番までよくがんばりました。ありがとうございました。
自然教室は、子どもたちの大好きな場所です。自然教室の中に身を置くと、気持ちがほっとしたり、さっぱりしたりしませんか。葉っぱの色、池の中の生き物、ひらひら飛んでいくちょうちょう、土のにおい、青い空など、たくさんの自然を見つけることができます。その中に神様をたくさん感じられるからかもしれません。
4 月のある日、自然教室に到着し入口から真っすぐ歩いていると、鳥の声やカエルの声が聞こえてきました。
それを聞いていると、思わず聖歌「ごらんよそらの鳥」を口ずさんでいました。
「ごらんよ空の鳥」
ごらんよ空の鳥 野の白百合を
まきもせず紡ぎもせずに 安らかに生きる
こんなに小さな命にでさえ 心をかける父がいる
友よ友よ 今日もたたえて歌おう
すべてのものにしみとおる 天の父のいつくしみを
この歌詞は、新約聖書マタイによる福音書 6 章 26 節の山上の説教がもとになっています。イエス様が弟子たちにお話をした場面です。
そこには、「空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だがあなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは鳥よりも価値あるものではないか。」とあります。
自由に飛び回っている空の鳥たち、種を蒔いたり刈り入れしたりといったお世話をされていない野の白百合でさえも、いのちいっぱい生きている、そんないのちを神様は養われ守っておられる、愛しておられる、そしてあなたがたも大きな愛で包まれている、という聖歌です。
私はこの聖歌が大好きです。神様の大きな大きな愛を感じます。
神様は小さないのちを養うように、私たち一人ひとりを温かく見守り、深く愛してくださっています。ご自分の似姿として人間をお造りになった神様は、すべてをよしとされ、大事ないのちを与えてくださいました。みんなを愛していらっしゃいます。
私たちは神様の子どもです。だから私たち人間は皆兄弟姉妹です。神様からいただいたいのちを大切にしましょう。お友だちを大切にしましょう。すべてのいのちを守っていきましょう。苦しみがあっても、悩みがあっても神様は共にいてくださいます。
今年度は、清泉で大切にしている10の価値の中の「生命」について、一緒に考えていきましょう。
最後に聖ラファエラマリア様のことばを紹介します。
「神の愛はすべてのものにおよびます。わたしたちはみな、神のこどもなのです。」