5年総合学習『かこさとし』さんについて鈴木万里さんよりご講演をいただきました
10月29日(水)、絵本作家のかこさとしさんのご長女で、加古総合研究所の所長をされている鈴木万里さんが、平和学習を深める5年ベトレヘム組の子ども達に、かこさとしさんについてお話しするために学校にいらしてくださいました。

5Bの子ども達がかこさとしさんについて学びを深めることを強く願うようになったのは、『くらげのパポちゃん』(講談社)に出あったことでした。

この日はまず講堂で、どんな出来事がかこさんの人生や作品に影響を与えたのか、また絵本作家としてどんな思いで作品を作っていらしたのかなどを、ご家族としての視点なども交えながらくわしくお話しして下さいました。

また、絵本『秋』(講談社)の朗読もして下さいました。
かこさんは秋が一番好きな季節だったのに、太平洋戦争中だった18歳の秋の時のできごと(透きとおった秋晴れの空に墜落する戦闘機、開かなかった落下傘、お世話になった医者の先生の戦死の報せ…)によって、秋を嫌いになってしまわれたそうです。

絵本『秋』のテーマは、かこさんが終生憎んでいた「戦争」です。戦争の悲惨さに怒り震えるかこさんが、それをいつまでも忘れないように、そして子どもたちに伝えたいと描かれた作品です。
講堂では5Bの児童だけでなく、他の学年の児童も共にお話を聴くことが出来ました。講堂に集まった児童、教職員、保護者へ向けて情感を込め、一語一語丁寧に『秋』を読んで下さいました。平和を願う、かこさんの強い思いがしっかりと伝わってきました。

講堂でお話をうかがったあとは、5Bの子ども達が心を込めて準備をしてきた“鈴木万里さんをお迎えする会”を教室で開きました。だるまちゃんやからすの家族など、子どもたちが大好きなキャラクターが溢れる教室で、「くらげのパポちゃん」、「からすのパンやさん」、そしてかこさとしさんにについてなどの質問に丁寧に答えてくださいました。
そして最後に、聖ラファエラ・マリア様の歌『麦の賛歌』を歌って、お別れしました。




この日の様子を、かこさとし公式サイトにもアップしてくださっておりますので、どうぞご覧ください。
引き続き、かこさんの作品をみんなで読み深めていきたいと思います。子どもたちにとって、一生忘れることのできない大切な時間となりました。
本当にありがとうございました。

