清泉小だより

2025年11月

1年生 総合学習

 1年B組では、「土」をテーマにした総合学習を進めています。

 1学期には自然教室の田んぼで採取した土と七輪を使い、自分たちの手でお皿づくりに挑戦しました。そして今回は、北鎌倉の陶芸作家・河村喜史先生と奥様の加代子先生をお招きし、本格的な陶芸体験を行いました。

 四角い土の塊が、子どもたちの手のぬくもりと発想によって少しずつ形を変えていく――その過程はまさに“創る喜び”そのものです。完成した作品は、北鎌倉にある河村先生の「其中窯」で焼き上げていただく予定です。

 また、子どもたちの間では「どろだんごづくり」への熱も続いています。水を加え、砂をかけ、何度も磨き上げるうちに、つるつるに光る“マイどろだんご”。手の中で生まれる小さな輝きに、子どもたちは誇らしげな笑顔を見せてくれます。

 “土”を通して、素材の変化や手仕事の面白さ、そして自分の手で何かを生み出す喜びを学ぶ——そんな時間が、子どもたちの心を豊かに育てています。

 

 1年N組の子どもたちが、1学期から心をこめて育ててきたダイズは、いよいよ収穫の時期を迎えました。根っこから丁寧に抜いたダイズを干し、からからに乾いた莢を一つひとつ摘み取っていきます。そして、中から顔を出す豆を集めていく作業は数が多く、なかなか根気のいるものでしたが、子どもたちは協力し合いながら最後までやり遂げました。

 たくさんのダイズが収穫できましたが、しっかりと実をつけていたのは半分ほど。夏休み中、おいしそうな豆を狙ってカメムシが集まっていたのです。自然の中で育つ作物のたくましさと、思い通りにいかない現実——その両方を感じながら、子どもたちは「お恵みのありがたさ」を学びました。

 収穫したダイズをどう使うか話し合った結果、ゆで大豆にして合宿のカレーに入れることに決定。B組のみんなにもふるまい、笑顔いっぱいの「おいしい時間」となりました。

 次は、お味噌づくりに挑戦します。土から芽が出て、花が咲き、実を結び、食卓にのぼるまで——いのちのつながりを感じながら学ぶ、1年生の総合学習はまだまだ続きます。

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