清泉小だより

2025年

火災避難・不審者対応訓練

 先週、火災避難訓練と不審者対応訓練がありました。1学期に行った地震・津波避難訓練に引き続き、「訓練のための訓練にならないように」をテーマに、今回は授業中ではなく休み時間に火災が発生という設定で行いました。※先生方にも「いつ」かは伝えませんでした。

 休み時間のため、体育館や屋上、庭に遊びに出ていた子どもたちでしたが、先生の指示や放送をよく聴いて、「おかしもち」(おさない・かけない・しゃべらない・もどらない・ちかづかない)を守り、落ち着いて校庭まで避難することができていました。

 避難後は、地震の場合は揺れが収まったらドアを開けた状態にすること、火災の場合はドアや窓を閉め、排煙窓開けることや、避難の際は煙を吸わないために、ハンカチを口に当て姿勢を低くすることなどを確認しました。消火器のデモンストレーションも行いました。

 その後、不審者役を元警察官のスクールサポーターの方にお願いし、対応訓練も行いました。子どもたちと担任は、不審者を刺激しないように沈黙・早歩きで教室へ移動、教室の鍵を閉め電気を消し、机でバリケードを作り、窓から姿が見えないように死角に隠れる、副担任の男性の先生は不審者の初期対応や“さすまた”を取りに走る、女性の先生は校舎の戸締りをし、不審者の動向を確認するなど、子どもたちも教員も緊張感を持って訓練を行うことができました。

 訓練の様子をチェックしていただいたスクールサポーターの方から、「今まで見てきた訓練の中で、清泉小学校の子どもたちが一番静かに落ち着いて避難出来ていて、素晴らしかったです。」と褒めていただきました。

 今回の訓練で出てきた反省点を子どもたちにフィードバックし、万が一実際に災害が起きたり不審者が現れたりした時に、しっかりと訓練通りに動けるように、そして「自分の命は自分で守る」行動が取れるよう、加盟している日本赤十字社にもご指導いただきながら、今後も防災教育に力を入れてまいります。

理科の授業の様子

今回は3年生と4年生の授業の様子をお届けいたします。

3年生は「動物のすみか」という単元です。

秋分の日も過ぎ、秋を感じるようになってきました。学校の森、校庭の周りの草むらを歩くと、「リリリリ・・・」と虫の鳴き声が聞こえてきます。

今回は、子どもたちにあみとかごを持たせて、秋の生き物を探してもらいました。

鳴き声をたよりに草むらを探すと周囲に隠れるエンマコオロギを捕まえることができました。生き物を通して季節の移り変わりを感じることで、動物とすみかの関わりを深く学ぶことができます。

 

4年生は「雨水のゆくえ」という単元です。

地上に降った雨水はどうなるでしょうか。地面にしみこんでいくこともあれば、川のように流れることもあります。水たまりができることもありますが、いつの間にか無くなっていますね。実験を通して、そうした仕組みを一つずつ確かめていきます。

今回は、水がしみこまないようにラップを用意し、水平器で傾きを見てから水を流してみました。ちょっとした傾きでも、雨水は高い所から低い所に流れていくということが分かります。また、こうした傾きが身近な所だと、道路の脇や、駅のホームにも活用されていることを共有して理解を深めることができました。

鎌倉の魅力発信!

 3年生は鎌倉調べという総合学習を1年間通して行います。1学期には、源頼朝のお墓や源氏山公園、鶴岡八幡宮、円応寺、建長寺、高徳院など沢山の場所を見学したり、出土品を見たりしてきました。

 この度、その時の活動をスケッチにしたものを江ノ島電鉄株式会社の由比ガ浜駅ホームに掲示していただけることになりました。掲出期間は10/7(火)から11/15(土)頃までです。

 スケッチにはタイトルも添えていますので、見ていただけた方々に鎌倉への興味をさらに持ってもらえたら嬉しく思います。お近くにお立ち寄りの際には是非ご覧ください。

校長だより~いのちを守ることは、温かい愛で包むこと~

2学期も引き続き、清泉10の価値“生命”について皆さんと考えていきたいと思います。

今日は、いのちについて強い想いを持ち、他者に愛をもって実践されたマザー・テレサを通して考えてみましょう。皆さんはマザー・テレサを知っていますか。

マザー・テレサは1910年、日本では明治時代の終わりのころ、現在の北マケドニア共和国で生まれました。ご両親はカトリック教徒で、マザー・テレサも生まれてすぐに洗礼を受けました。一家は裕福でしたが、お父様もお母様も貧しい人への助けを積極的にしていたそうです。18歳の時に、アイルランドのロレット修道会に入りました。その後、インドのカルカッタ(現コルカタ)に派遣され、ヨーロッパ系の上流階級の子ども達が多く通っているカトリック女子校で、地理や歴史を教え始めます。インドのカルカッタ(現コルカタ)の修道院の頑丈な塀の外には、みすぼらしい小屋に住んでいる貧しい人々がたくさん生活していましたので、その姿を見ていたマザー・テレサは常に心を痛めていました。イエスさまの言葉「あなたがたによく言っておく。わたしの最も小さな兄弟姉妹の一人にしてくれたことは、わたしにしてくれたことである」(マタイ25章40節)がいつもマザー・テレサの心に語りかけていたそうです。

36歳のある夜、汽車の中で『すべてを捨て、最も貧しい人の間で働くように』という神様からの呼びかけを感じ、ロレット修道会をやめて、カルカッタ(現コルカタ)の貧しい人々の中に入って活動を始めます。マザー・テレサが学校で教えていた人たちも加わって、2年後「神の愛の宣教者会」を設立しました。その修道会の目的は、「飢えた人、裸の人、家のない人、体が不自由の人、必要とされることがないすべての人、愛されていない人、誰からも世話をされない人のために働く。」ことでした。

生まれたばかりの捨てられた赤ちゃんを育てることから始め、粗末なサリーをまとい、家のない子どもたちを集めて無料で授業も行いました。「何をするかと決める計画などはありませんでした。苦しんでいる人々が私たちを必要としている、と感じた時、それを対処したにすぎません。神様はいつも何をするべきかを教えてくださいました。」と謙虚な言葉を残されています。貧しい人々の中にイエスさまがおられる、その方々を愛し、その方々に仕えること。そしてその方法は神様に委ねていました。

ある日、道で死にかけている人を見つけ、その人の苦しみをやわらげ、人間らしく死なせてやりたいと連れて帰りベッドに寝かせます。「死を待つ人の家」をつくることにしました。そこに連れてこられた人は、マザー・テレサから「あなたを決して一人にしません。あなたは私たちと同じように望まれて生まれてきた大切な人なのですよ。」と言葉をかけられました。ある時、一人のホームレスを連れてきたとき、その人は「今まで路上で動物のように暮らしていました。しかし今、私は、天使のような死を迎えようとしています。私は微笑みながら死ぬことができます。」と言いました。そのあとその方は亡くなられましたが、マザー・テレサの優しい眼差し、温かい手のぬくもりは、どれだけその人の心を救ったことでしょう。マザー・テレサは一人ひとりの中にいるイエスさまを感じていました。その方のいのちは神様からいただいたかけがえのない大事ないのち、そのいのちが誰にもお世話されず、無視され、一人ぼっちで道に倒れて亡くなりそうになっている、そのような方を受け入れたのでした。いのちを大事にし、どんな人をも愛することを、最も貧しい人々の中で実践されたのです。

マザー・テレサは日本にいらしたことがあります。マザーの話を聞いて感動した学生が「自分もインドに行ってマザーのお手伝いをしたい。」と言った時のマザー・テレサの言葉を紹介します。

「日本の中にも日本のカルカッタがあると思います。そのような気持ちのある方は日本のカルカッタで働いてください。」

マザー・テレサのおっしゃった、「日本のカルカッタ」とは何でしょう。自分の近くにカルカッタはありませんか。それを考えること、それに気づくことが大事だと思います。いのちを守ることは、温かい愛で包むことです。私たちにできることを自分の周りから実行していきましょう。

最後にマザー・テレサの言葉をご紹介します。

「私が思うのに、一番大きな苦しみは一人ぼっちで、誰からも必要とされず、愛されていない人の苦しみです。」

それぞれが がんばったバザー

土曜日に行われた清泉ファミリーバザーは、多くの方のお力添えのおかげで、本当にすばらしい 1 日になりました。1年生は初めてのバザーでしたが、いかがでしたか。2年生以上はお仕事をよくがんばりました。お客様を笑顔でお迎えし、しっかり声かけができていました。立派でした。



 

皆さんの先輩方のパワーも素晴らしかったです。先生達が出していたコーナーでは、69期生と 72 期生の卒業生がお店を支えてくださいました。「とても楽しかった。またお手伝いをしたいです。」とおっしゃっていました。

70期の卒業生は、全国の福祉施設から集めたお菓子を販売するお店を出していましたが、その方達からはこんなメッセージをいただきました。「子どもたちが、お父さんにコーヒーをあげたいと、少し高めのコーヒーを手に取って買ったり、おうちの方にプレゼントしたいと購入したりしてくれました。清泉小学校の温かさに感動しました。次回は福祉の説明や、お菓子を作っている様子の写真も用意したいと思います。素敵な機会をありがとうございました。」

卒業生の皆さまに感謝です。

さて今日はこの後、青少年赤十字のリーダーシップ・トレーニング・センターで夏休みに行われた研修に参加した5・6年生がその研修の報告をしてくれます。

皆さんは1学期にこの講堂で、災害時にどのように行動したらよいかというお話を聞いたことを覚えていますか。その時お話をして下さったのが、青少年赤十字の方々です。

青少年赤十字は、赤十字の精神に基づいた世界的な組織です。世界の平和と人類の福祉に貢献できるように、日常生活の中で実践活動を通じて、いのちと健康を大切にし、地域社会や世界のために奉仕し、世界の人々との友好親善の精神を育成することを目的として、さまざまな活動をしています。

清泉小学校は、青少年赤十字の一員となっています。

 

2学期 スタート!

大雨が過ぎ去り、今週から2学期が始まりました。

久しぶりの学校に少し緊張し、恥ずかしさがありながらも、お友だちや先生に会えた喜びでいっぱいの子どもたちでした。

オープンスペースや集会室には、夏休みの自由作品が展示されました。思い出が詰まった個性あふれる作品が並びました。

2学期も、仲間と共に楽しく学んでまいりましょう。

2学期が始まりました

今日からいよいよ2学期です。皆さんは、朝早く起きて制服に着替え、学校に行く準備がスムーズにできましたか。私は皆さんにとても会いたかったので、今朝はいつも以上に早く起きて学校に来ました。皆さんとまたこのように集まれて、本当に幸せです。神様に感謝いたしましょう。

先週の金曜日は休校となってしまい残念でした。台風が神奈川県に大雨をもたらし、電車が遅れたり、停電したり、冠水したりしたところがあったというニュースがありました。皆さんの住んでいる地域は大丈夫でしたか。

気象庁によると、今年の夏は、観測史上最も暑い夏だったそうです。地球温暖化がなければ、このような異常気象はなかったということです。そんな夏休みでも、皆さんは普段できないことを体験して、楽しんだりできたようですね。夏休み中に皆さんがくださったお手紙を見ると、プールで楽しんだこと、発表会に向けて練習に力を入れたこと、自学をがんばっていること、出かけたその土地でゆったり自然に親しんだこと、大阪万博のパビリオン見学で驚いたこと、平和を考えるために広島や沖縄に行ったことなど、さまざまな夏休みの思い出が書かれていました。

私はこの夏休み長崎に行って、原爆資料館を見学してきました。80年前の8月9日、いつも通りに働きに出かけたり、家で過ごしていたりした人々の多くのいのちが、午前11時2分に一瞬にして奪われました。資料館で大きなやけどを負った方の写真や、被爆した浦上天主堂の様子を見て、その惨状に心が痛みました。

現地でたまたま乗ったタクシーのドライバーさんは、長崎、伊王島出身のカトリック信者の方でした。その方のおばさまは、80年前、島から出て長崎市内の学校に通うため、親戚を頼りその家に下宿していたそうです。原爆が投下された日は、学校で兵器を作る手伝いを朝からしていて、いのちは無事だったのですが、お世話になっていた親戚の家は爆心地に近かったため、円卓で皆座っている状態で亡くなられていたということでした。大きなショックを受けながらも、女子学生として傷を負った多くの方々の救護にその後も懸命に従事し、原爆投下から1か月経ったころ、ようやく島の我が家に戻った時、初めておいおい泣いたのだそうです。家に戻るまで、気が張って泣くこともできなかった。それだけ緊張しながら、目の前の方々の看護に必死だった、と。そしておばさまは被爆した私は長生きできない、結婚もしないと、一生独身を貫かれたのだそうです。92歳まで長生きをされたそうですが、被爆の悲惨さだけでなく、その後の人生をも大きく狂わせる原爆の恐ろしさを感じずにはいられませんでした。

戦後80年間は、戦争のない世界を築こうと戦争を体験なさった方々が日本を導いてこられました。これからは、戦争を知らない世代ばかりの私たちが、すべてのいのちを守るために平和な世界をつくっていかなくてはなりません。2学期も大切な「いのち」について考えたいと思います。

久しぶりに学校に来て、学校の中が1学期と違っている、と思ったことはありますか。多くの方のお力によって、校庭が塗り直され、森の横にあったプールが解体されました。また、校舎1階に美術室が移動し、子どもの玄関の壁面やガラス棚が新しくなっています。皆さんがよりよい学校生活を過ごせるようにしましたので、工事に関わってくださったすべての方に感謝し、学校のものを大事に使ってください。

2学期は自分の力を発揮するときです。やらなくてはならないことには誠実に、これをすると周りの方が喜んでいただけると気づいたときは、自らすすんで積極的にやっていきましょう。神様からいただいた力を惜しまずに使っていきましょう。

日本点字図書館見学(点字クラブ)

 7月30日(水)、点字クラブの5・6年生11名で、高田馬場にある日本点字図書館見学に行ってまいりました。

 日本点字図書館は、1940年(昭和15年)に故・本間(ほんま)一夫(かずお)先生がお創りになった、点字・録音図書の蔵書数が日本一多い私立図書館で、本校の点字クラブは毎年見学させて頂いております。

 今年の見学も、館長の立花(たちばな)明彦(あけひこ)先生が目の不自由な方が持つ白(はく)杖(じょう)や身の回りの点字について分かりやすくお話しして下さいました。また、町で困っている視覚障がい者の方をお見かけしたら、勇気を持って声をかけてほしいと話され、うなずきながら熱心にメモをとる子ども達でした。

 立花先生のお話の後は、職員の石井先生に館内を案内して頂きました。点字図書館の歴史に始まって、最新の点字タイプライターや地下の点字図書保管庫、晴眼者(せいがんしゃ)(=視覚障がいを持っていない人)と目の不自由な方がペアになって行う点字図書の校正作業など、普段はなかなか見られない場所も余すところなく見せて下さり、子ども達にとってとても良い学びになりました。

 清泉小学校の子ども達は、毎週金曜日にお弁当のおかずやデザートを我慢し、保護者の皆様の温かいご理解も頂きながら、その分のお金をチャリティーとして、ボランティア委員会が決めた様々な場所にお捧げしていますが、日本点字図書館にもお送りさせて頂いております。このご縁がこれからも続いていきますように。

 立花先生、石井先生、お忙しいところを本当にありがとうございました。

2年生 総合学習の様子

夏に向けて

 森でリャマさんとすごすお恵みの毎日でした。日々のお世話の中で、雨になると地面に水たまりができていることに気がつきました。水が柵の外に流れるように溝を掘ったり、落ち葉を取り除いたりしていました。しかし大雨の後には、地面がぬれ、リャマさんが外でくつろげなくなっているので「何とかしてあげなくては!」と自然教室に行った際に、自然教室の先生から土をいただきました。梅雨が本格的になる前の晴れた日に、水たまりになりやすい場所に土を入れ、踏んで固めました。学年全員で力を合わせてリャマさんのために頑張りました。

 夏休みを前に、暑さが苦手なリャマさんのために、暑さ対策を考えました。事務の先生方に日よけとして、よしずを立てかけていただいたり、小屋の中に扇風機を置いていただいたりしました。少しでも涼しい風になるように、扇風機の近くに凍らせたペットボトルを置いてみるなど、子ども達はリャマさんのためにできることを考えて実践していました。また、氷水をリャマさんに差し出すと、好物の人参を食べに来るのと同じように嬉しそうに近寄ってくる様子に、子ども達も「これだ!」と大喜びでした。夏休みのお当番の時にも、氷を作ってあげることにしました。

 夏休み中も毎日交代でお当番を行いながら、リャマさんが暑さに負けないように見守ります。

5年生 総合学習の授業

~5年ベトレヘム組の総合学習~

 今年度は、「戦争と平和」について学びを深めています。今年は戦後80年という節目の年でもあり、1人ひとりが過去の歴史を学び、平和な世界をつくる一員になってほしいと願っています。

 1学期は、まず平和について中心に考えてきました。授業の中で、谷川俊太郎さんの絵本「へいわとせんそう」を読み、自分たちにとっての平和について考えました。「自分らしくいられることが生きることなのではないか」という意見にまとまりました。そして話し合いで、私たちにとっての生きるとは、「五感を持ち、美しいものに出会い、心で感じて地球で生きていく」ということなりました。わたし・ぼくにとっての「生きる」を考え、クラスで一つの詩にしました。完成した詩の一部がこちらです。

 詩のタイトルは、たくさん話し合って「地球といきる」に決まりました。

 言葉の順番も話し合って決めました。

 この夏は、戦後80年となります。2学期も学びを深めていかれることを楽しみにしています。

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